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聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜  作者: ムササ
第三章 An encounter and parting
73/121

#69 一期一会を大事にすれば

2日空けてしまいすみませんでした!

ちょっと短編を書こうかと思ってまして、その構想を……はい言い訳です、すみません。

『これで終わりだ』

『終わったんだね』


二人はソルドギルワーカの絶命を確認すると、その場に座り込んだ。


『お疲れ様、アキト』

『ありがとう、そっちこそお疲れ様』

『立てる?』

『ちょっと厳しいかな?』

『うーん、私も…』


古代魔法は予想以上に消費魔力が大きく、二人とも座っているのがやっとであった。

二人は支え合ってアンタレスへと帰投した。

やっとの事でアンタレス支部の中へと入ったアキト達を待っていたのは聞き取れないほどの感謝と、労いの言葉であった。


『お疲れー!』

『ありがとう!!』

『良くやった!!』

『本当にありがとう…』

『流石ね!!』


等様々な言葉がアキト達にかけられる。


『ちょ、ちょっとみんな…俺もう……』

『す、少しアキトと二人で休ませて………』


悲痛なアキトの絞り出した声と、少しエゴの入ったリラの声は大歓声に包まれ、消えてしまった。


『まあまあ、みんな!アキト達は疲れてるんだから休ませてあげなよ』

『そうよー、リラ達倒れちゃうわよ』


唯一まともな言葉をかけたカルマとケイトに心の中で感謝しながら、二人は医務室へとおぼつかない足取りで歩いて行った。


『よし!まだ魔力の余ってる奴はソルドギルワーカの所へ行くぞ!まだ使える部位もあるだろ』


魔獣の甲殻などは強度のある物は加工され、武器や外壁の修繕などに使われる。

特にソルドギルワーカの甲殻など希少価値が高く、重宝されるだろう。


『明日はパーティーね!祝勝会よ!!』


ケイトの一言に歓喜した輩は意気揚々と、ソルドギルワーカの解体へ向かって行った。

結局、祝勝会はソルドギルワーカのお零れに与ろうとしてきた魔獣の残党や、壊れた防壁の修理などで時間がかかったうえに、アキトとリラの魔力も中々全快せず三日後となった。


そして三日後、避難していたアンタレスの人々も戻ってきて、町中で盛大なパーティーが開かれた。


『あっ!救世主の登場よ!!』

『うわー、ちょっと小さい気もするけどかっこいいわね〜!!』

『見てみて!その隣の女の子、凄い可愛い!!』

『本当!まるでお姫様みたいね!!』

『わー!ぼくもいつかあんなふうになりたいなー!』

『うお!やっぱ凄えな、あの人』

『可愛い彼女もいるんだろ?良いよなー!』


無論今話されているのはアキトとリラの事である。

二人は何故かアンタレスの住民に救世主扱いされているのだ。

それをケイ達が面白がって担ぎ上げた所、何故かアキトとリラは正装、イコールタキシードとドレスで町中を歩く事になったのだ。


『…おい、ケイ…後で覚悟しとけよ』

『絶対に許さないんだからね……』


二人は目覚めたらあれよあれよと言う間にパーティーの予定を組み込まれ、結果その原因であるケイに怒っていると言う訳である。まあリラは周りから聞こえてくる『彼女』や『お似合い』や『可愛い』と言う言葉によってにやける口元を隠すことが出来ていないのだが。


『そんな笑ってる奴に言われてもなー』

『!……まあアキトと二人で居られるから許す……』


そうこうしている間にアキトとリラと何故か付き添いでいたケイは目的地であるアンタレス支部へと到着した。


『いやー可愛い子もいっぱい居たし、楽しかったなー』


訂正、何故かでは無く、女の子目当てとする


『ん?何だリラ、その哀れむような目と呆れるような目が一緒になってとても軽蔑しているような人に向ける目は』

『いえ、ただ単にアキトとは比べ物にならないなと思っただけです』

『酷っ!!』

『あっ、比べ物にするだけアキトに失礼でした、ごめんねアキト』

『いや?俺も同じ気持ちだから』

『お前ら、何か俺に辛くない?』


アンタレス支部の中はいつもの業務とは打って変わって色とりどりの料理で埋め尽くされていた。


『うおー!めっちゃ美味そう!行ってきまーす!!』


何事も無かったように料理に飛びついて行ったケイを見送った二人はもう一度色々な人からの感謝の言葉をかけられた。

カルマ、ルーシャ、セシリアなどのアンタレス支部のシリウスからや、グレアアンタレス支部長、そしてアルビレオから来ていたオルガやリックス支部長からも労いの言葉をかけられ、対応に忙しかった。


アキトやリラもカルマやアンセムオススメのアンタレス料理に舌鼓を打ち、楽しいひと時を過ごしていた。


『うーん美味しい!』

『本当だね!レシピもらってこうかな』

『リラ料理上手いの?』

『まだ練習中、ミラさんに教えて貰ってる』

『楽しみにしとくよ』

『うん!ありがとう!』

『にしても楽しいなー、前のパーティーとは大違いだ』

『そう言えば私前のパーティー記憶が途中からないんですけど……』


ケイトが会話に加わってきた


『鼻血事件ね?』

『鼻血事件⁉︎』

『まあまあ、気にしない気にしない』

『後で教えてあげるよ』


そうして楽しい夜は更けていった


そして一夜明けて、アンタレスとの別れの時がやって来た。


『本当にありがとうな、アキト、リラ』

『ああ、こっちこそありがとう』

『リラちゃーん!もう行っちゃうの?』

『うん、また今度はアルビレオにも遊びに来てよね』

『はい、私もアルビレオに行きたいです』

『またね、ルーシャ、セシリア』

『ばいばーい!!』




ルーシャの楽しそうな声に送られて二人はアルビレオへと戻って行った。


(また会おうな)





季節は移ろう、それと同じように人も同じ場所には居れない、だが季節は戻ってくる、ならば人も一期一会を大事にすればまた会えるだろう、少なくとも二人はそう思っている。






To.Be.Contined…The.next.stage…


まだ終わりませんよー!

次から第四章です!!

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