表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜  作者: ムササ
第一章 Say hello for my friends
7/121

#5 王の器

『よし、じゃあ今日も張り切って頑張りますか』


朝、ミラに起こされたアキトはジントとのミッションの前にそう呟いた。

昨日初めての戦闘を無事無傷で切り抜けたアキト達は、ようやくアマリリスとしてのミッションを受注出来る様になったのだ。


(さっさと朝ご飯でも食べようかな)


そう思いたったアキトは着替えと洗顔だけ済まし、朝ご飯を食べるために食堂へと向かったのだった。


朝の食堂はとても混雑しており座る所が無く彷徨っていたアキトに、


『おーいアキトー、一緒に食おうぜー』


そんな声がした。

声のした方向を見るとケイが座ってご飯を食べようとしている所だった。




『ごちそうさまでした!』


ケイと他愛ない話をしながら朝ご飯を食べていると時間があっという間に過ぎてしまい、ジントさんとのミッションの時間になってしまった。


『じゃあ、俺今日ミサトさんとミッションだから』


とても嬉しそうにそう言ってケイは帰って行った。


(ケイがいなくなってすげー静かになったな)

(こんな時代にあんな真っ直ぐな性格になるなんていい奴だな)


アキトにまた護りたいと思える人が増えた。





そのあと食器を返すのに手間取られミッションの開始時刻に遅れそうになったアキトは走って集合場所へ行った。


『よし、じゃあミッション行くか』


ジントが来て早々そう言ったのは15分後だった。



〜魔獣の檻〜 周辺の魔獣の殲滅




『はあはあ、ジントさんまだですか?そろそろ限界です』

『確かにこりゃちょっと辛いな』


二人がそう言うのも無理はない、なにせもう30分ほど戦いっぱなしなのだ。

もう既に50体ほどの魔獣を倒しただろう。


[周辺の魔獣の反応あと少しです、頑張ってください]


『もういいや、よし、アキトちょっと離れてろ』


ジントは背中に背負っていた斧を手に持った。


『ジントさん、それは?』

『これか?これは王の器だ』


王の器、それは限られた者にしか扱えない強大な力を持った武器。


『今から残りの魔獣を一掃する、目閉じないで見てろよ、これが俺の王の器、No.8戦斧 バルクーサスだ!』


『行くぜ、バルクーサス!!』


ジントがそう叫んだと、同時に斧が光に包まれた。







『これで、最後だ!』


そう叫ぶと、同時にジントは斧を振り下ろし最後のマラゾルに一撃を加えた。



『凄い、これがアマリリス隊長の力か』


自分はまだまだだなと思いつつ自分達の隊長の凄さを知ったのだった。


[周辺の魔獣の反応の消滅を確認、ミッションお疲れ様でした]


こうしてアキトの二回目のミッションは終わった。



『ああ、そうそうこれは明日の会議で正式に決まると、思うんだが、今度新しい奴がアルビレオに来るらしい、しかもすげー強いらしいぞ、またアマリリスが賑やかになるかね?』

『転属なんですか?』

『ああ、本部にいたらしい、まあどんな奴でも仲良くしてやってくれや』

『はい、わかりました』



(新しい人かー、楽しみだな)


帰りのヘリの中でアキトはそんな事を考えていた。








その出会いが世界を変える事になることをまだ誰も知らない

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ