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聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜  作者: ムササ
第三章 An encounter and parting
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#64 決戦

『各員戦闘配置!ソルドギルワーカのお出ましだ!』


アキトがみんなに作戦を伝えた次の日、ソルドギルワーカがついにアンタレス支部の探査レーダーに確認、その数分後には目視出来るようになった。


『市民の避難は完了してるか?』

『大丈夫です、問題ありません』

『では、第二部隊頼むぞ』

『おうよ、あのノロマな化け亀はこれ以上近づけさせねえよ』

『頼んだぞ、ケイ』

『ああ、やばくなったら直ぐに撤退するよ、よっしみんな気合い入れろ!行くぞ第二部隊!!』


第二部隊の隊長は椿ケイ、副隊長はエンドリア・グレイスとセシリア・フルレインである。


この部隊はソルドギルワーカの偵察と気を逸らす事が大きな目的である。

何せソルドギルワーカをアンタレスやアルビレオのある都市部に近づけさせなければ良いのだ。

方向転換させて誘導出来ればそれがいい。


『先ずは一発いっとくか!』


ケイはテレポートでソルドギルワーカの横へ転移して、マジックボードで槍を作り、槍投げの容量でソルドギルワーカの脇腹へと投げたが、カァンという虚しい音と共に弾かれた

それでもソルドギルワーカは自分が攻撃された事に気付いたのだろう、大きく口を開けたかと思うと爆音の如き雄叫びをあげた。


『グォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオ!!!!!』


その声は地を震わしアンタレス支部の中まで耳を塞がねばならない程の声量だった。


『くっ、うるせぇーー!』


近くにいたケイ達はたまったものではない何名かは圧力で吹き飛ばされた位である。


『ですが、チャンスです今攻撃出来れば…』

『いや、どう考えても無理だろ!!』


ケイはひとまず隊列を組み直した、その間にソルドギルワーカの爆音の如き雄叫びは終わった。


『さあ、取り敢えず固まらないでばらけるぞ、このままいたら一網打尽だ』


ケイ達はばらばらに別れ四方向から攻撃するようだ。


『行きます!我が信頼に応えし、首飾りの魂よ、我が意思に応え、汝の力を我が身に宿せ、いでよ ナイツグランデ!!』


エンドリアはナイツグランデの能力で身体能力を上げると、ブラストフィストを発動し、自身の固有魔法ソリッドウェーブを三つ纏めその上に乗りながらソルドギルワーカの足元へと移動、すれ違い様ブラストフィストをソルドギルワーカの右前足に叩き込んだ。


だが、ソルドギルワーカ前にも言った通り超大型である。

勿論その体は大きく、体が大きいという事はかなりの質量がある事が予想される、その予想どうりソルドギルワーカはかなりの質量を誇る、よってその質量をたった四本の足で支えるソルドギルワーカの足は強度が他の魔獣の比にならない程強い。


『そんな、全く効いていないなんて』

『まだまだぁ!全員攻撃の手を緩めるな!』


だが、全員で攻撃を休む事なく叩き込んでも、ソルドギルワーカは全く傷付かない。

そして、攻撃が止まった一瞬にソルドギルワーカが行動を起こす。


『まずい!全員離れろぉ!』


ケイはテレポートで周りのシリウスは一緒に後ろへ飛ばしたものの、全員をカバーする事は出来ない。

ケイの声を聞いて何人かは後ろへ飛んだものの、何人かは反応が遅れた。


ソルドギルワーカはその巨体に似合わぬ速さで自身を一回転させると尻尾で地面を抉りながらそれと同時に周りにいたアンタレスのシリウスもまるでゴミのように吹き飛ばす。


ケイ達第二部隊は一瞬にして、隊員の約三分の一が戦闘不能に陥った。


『くっ、動けるものは倒れている者を担いでこっちに来い、一時撤退とする』


ケイ達が必死に攻撃した約三十分間、ソルドギルワーカはたった一回の攻撃で第二部隊を撤退に追い込み、その体に傷は殆ど付いていない。


(こいつは想像以上にやばいな)


第二部隊が殆ど成果があげられずに戻って来た時にアキトはこの戦いが想像よりもずっと辛い事になる事を確信した。


亀ですからソルドギルワーカが歩く速度は遅いんですけど、風の魔法と遠心力を使ってその場で一回回ったんですね

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