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聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜  作者: ムササ
第三章 An encounter and parting
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#52 新人二人

エンドリアが女、トーンが男です



ガイアがアルビレオを襲ってから約一カ月

特にグラツは何をするのでもなく、大きな事件が起こることもなく平和な時間が過ぎた。


だが、アキト達も何もしていなかった訳ではない。

日々の魔獣との戦闘の合間にアキト、リラの二人は魔獣の魔力の制御の訓練をしていた。

その甲斐あってかほんの少しの間なら、正確に言うならば約十分間ならば魔獣の魔力を自在に使えるようになった。

とは言っても、ただ単に黒い魔力を纏えるようになったと言うだけだが。


それに伴いリラの魔獣の魔力の解析も進められていた。

まだナイトローズの言う覚醒には至ってはいないが魔獣の魔力がある事は確かなのだ。

その甲斐あってかリラは覚醒を待たずして、魔力を使えるようになっていた。


そもそも覚醒とは、どうやら魔獣の魔力を持つ者の感情の高まりと恐怖などの負の感情と相まって起こる、所謂暴走の事である。

覚醒せずとも魔力を使うこと自体は出来るのだ。


勿論彼らとて暴走の可能性を考えていない訳ではない、アキトが魔獣の魔力制御の訓練をしている時はリラが、リラが魔獣の魔力制御の訓練をしている時はアキトがというように二人が互いに見張り役としての役割も果たしているのだ。




そしてアキトとリラがいつもの様に訓練室で魔力の制御訓練を行っている時、訓練室にケイがやって来た。


『よう、お二人さん訓練は順調かい?』

『やあ、ケイ勿論!順調ったら順調だよ』

『ううー、アキトとの貴重な二人っきりの時間を……』


アキトの反応はごく当然では有るが、リラの半分私情も入っているだろう反応は華麗にスルーされた。


『来たみたいだぜ、新人が、それでその件でオルガ教官がお前らを呼んで来いってよ』


因みにオルガはアルビレオで主に教官を買って出ている、それはミサトの訓練よりも凄まじく、鬼教官と呼ばれ始めるのにそう長い時間は掛からなかった。


『じゃあ行こうか?』

『うん!』


二人は訓練を切り上げオルガの元へ向かった。





〜エントランス〜


『本日付でアルビレオに研修に参りました、エンドリア・グレイスです!!』

『同じく本日付でアルビレオに研修に参りました、トーン・ルーツです!!』


エントランスにはオルガと二人の新人が待っていた。


『来たな、アキトとリラの二人には新人二人の教官を行って貰う』

『えっ!俺らは教官とかやったこと無いですよ?』

『まあ、そのうちお前達も大きな部隊の隊長になれば分かるが、教官の経験をしておくと後々楽になる、その為と思っておけ』

『『了解です』』


四人はそのまま会議室へと向かった。


『えーと、じゃあ自己紹介から、俺はアルビレオ支部第一部隊アマリリス隊長 神凪 アキトだよろしくな?』


アキトが名前を名乗った瞬間二人の表情が変わった。


『あなたが神凪さんですか!?』

『神凪って!あのアルビレオの英雄の神凪さん?!』

『『アルビレオの英雄?』』

『はい!神凪さんは二度も大きな魔獣の進撃を食い止めています、更に交戦禁忌種との戦いも勝利を収めたと言うことで他の支部の噂になっています!!』

『そんな事になってたのか』


等のアキトは若干惚けている。


『にしてもこんな感じだったんですね、私はもっとゴツい感じの方かと』


(あっ!エンドリアさんそれは禁句……)


だが、リラの思いに反し小さいなどの単語が出なければ平気らしい、飄々としている。


『ほら、リラも自己紹介』

『あっ、そうだね私はアルビレオ支部第一部隊アマリリス副隊長 リラ・カーネリア・プレシアですよろしくね?』

『あなたがリラさん!あなたも噂になってますよ!なんでも光の弓で狙った獲物は逃さないとか!』


どうやら二人の事は他の支部では大きな噂になっているらしい、殆どは根も葉もない物だったが中には本当の物もあった。


『ところで二人はこのままアルビレオに入るの?』

『はい!そのつもりです!』

『うん了解、じゃあ此処は激戦区だからなぁ、ちょっと厳しいよ?』

『覚悟の上です!!』


『その言葉忘れないでね?』


リラの笑みが少し怖かった。




『あ、あのう質問なんですが』


今まで殆ど話していなかった青年、トーンが手を挙げた。

この青年見た目にも気弱で魔獣を倒し続けねばならないアルビレオでやって行けるのだろうか?と、思う程弱々しかった。


『お二方はグラジオラスに居たって本当ですか?』


これには二人の答えは詰まった。

グラジオラスの事は部外秘であるが、アルビレオの人は全員知っている上に、今の本部は相当胡散臭い、グラツに支配されていると思った方が良いだろう。

いずれ知ることだし二人は答える事にした。


『うん、本当よ、私が副隊長、アキトが隊長、この事はアルビレオの人間以外には言わないでね?』

『はい、勿論です!』

『じゃあ行こうか、取り敢えず実地訓練をしない事には始まらないしな』

『二人は戦闘訓練はしてるね?実戦経験は?』


リラが聞くと二人はどちらもまだという事だった。

リラがリックス支部長に許可を取り、二人の教官訓練と初めての実戦は始まった。


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