#48 私の意思に力を
リラ・カーネリア・プレシアって噛みそうですよね
もしもマカツカゼならばハルオミと何か関係がある可能性が高い。
『ハル!ハルオミか!おい!返事をしろ!!』
アキトがガイアに向かって叫ぶ。
『答えないつもりなら、引きずり出してやる!いくぞリラ!』
『うん!』
二人は詠唱を始めた。
『古の王に仕えし気高き剣の魂よ、我が意思に応え大いなる力を我が身に宿せ、いでよ 聖焔剣 ブリューナク!!』
『古の王に仕えし誇り高き弓の魂よ、我が意思に応え大いなる力を我が身に宿せ、いでよ 光弓 ヴァルキュリア!!』
更にアキトは詠唱を続ける。
『古の王より我に仕えし聖焔剣ブリューナクよ、汝に命じる、我が身を捧げる、我が意思の為に汝の全ての力を解放せよ、神器解放 聖焔剣ブリューナク!!』
二人はガイアとにらみ合った。
『いくぞ!聖焔七式 一之太刀 一閃!!』
アキトは足にサファイアを纏いブリューナクでガイアの尻尾を切り裂こうとするが、ガイアはそれを反射で避けた。
『まだまだ!スプレッドシャイン!』
ガイアにリラが矢を放つ、その矢は何本にも分裂し、ガイアの表皮を傷つけた。
『グギャャャャャャャャ!!』
その隙を逃さずアキトが追撃を仕掛ける。
『聖焔七式 翔之太刀 崩セシ龍ノ舞!』
アキトは目にも止まらぬ速さでガイアに突っ込む、ガイアを切り裂いだ後サファイアを纏った足で空気を蹴り反転、それを続け全方位からガイアを切りつけた。
アキトは更にガイアの顔を切ろうとした時。
『ア、アキトカ?』
ガイアの額、丁度目と目の間からガイアに繋がれたハルオミがガイアの中から出てきた。
『ハル!!』
『アキト、チョウドヨカッタ、オレヲ………コロセ』
『何言ってる!今助ける!!』
『マテ!』
ハルオミを助けようとしたアキトの行為が結果としてこれ以上無いほどの隙を生む。
ガイアの尻尾がアキトに直撃し、アキトは地面に叩きつけられた。
『グフッ!』
『アキト!!』
すぐさまリラが駆け寄るが、アキトのダメージは大きい。
しかもガイアの尻尾を食らったので魔法は使えないだろう。
『ハル!本当にハルなの⁈』
『リラカ、アア、ダガオレノイシデコイツヲトメルコトハ…デキナイ…ダカラアキトニモイッタガ……オレヲ……………コロセ』
『嫌だよ!そんなこと出来ないよ!』
『タノム、オレニアキトヲコロサセタイノカ!!』
ガイアはリラを攻撃し始める。
リラはハルオミの最後の言葉が心に響いていた。
(私にもっと力があれば誰も死なずにすむ、お願いヴァルキュリア、私の意思に力を!)
リラがヴァルキュリアを強く握りしめる。
ヴァルキュリアがそれに応えるように一際大きな輝きを放つ。
【私の力を欲するのね】
この感じはリラに覚えがあった。
初めてヴァルキュリアを使った時と同じ。
これはヴァルキュリアの声である。
【いいわ、私の力貴女に預けましょう、貴女になら私の力使いこなせるでしょう、私の名前を呼びなさい、リラ】
ありがとう、そう心に思いながらリラは詠唱を始める。
神器解放は神器との意思の共有、それも強い意志が必要となる。
(私の意思、それはアキトの側にいる、それで十分!)
『古の王より我に仕えし光弓ヴァルキュリアよ、汝に命じる、我が身を捧げる、我が意思の為に汝の全ての力を解放せよ、 神器解放 光弓 ヴァルキュリア!!』
その瞬間ヴァルキュリアを包む光が眩い程の閃光を放ちリラを包み込む。
その閃光が収まった時、リラの体はヴァルキュリアの光に包まれていた。
光はまるで羽衣のようにリラに被さり、アキトの様に背中にはヴァルキュリアの光で出来た翼が生えていた。
アキトが魔獣を裁く執行者とするならばリラは人々を導くさながら天使であった。
リラはガイアに向き合うとヴァルキュリアを構えた。
話が逸れるが弓は銃とは違い、連射性能には優れていない。
ならばどうするか、答えは簡単である、一度に放つ数を増やせばいい。
ヴァルキュリアは自分の魔力を光の矢に変え光速に近い速さで打ち出す弓である。
リラはヴァルキュリアを構えると矢をつがえる、だがその数は五本、それを打ち出すと五本の矢は更に分裂しガイアに襲いかかる。
『スプレッドシャイン!』
放った魔法は同じ、だが数が余りにも違う、ガイアも堪らず仰け反った。
『もう誰もアキトには手出しさせない!今度は私がアキトを護るんだ!』
No.2 光弓 ヴァルキュリア
リラの使う王の器、常に光を纏っている
その矢は所有者の魔力を光の矢に変えて打ち出す物だが分裂、追跡、収束、弾道の変化などは自在である
光速に近い速さで打ち出すため殆ど避けることはできないが、矢であるため体の大きい魔獣には一発の威力は期待できない
だがそれを補って余りある矢を打ち出せる




