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聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜  作者: ムササ
第三章 An encounter and parting
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#44 みんなの幸せ

流石に書くのに勇気がいりました

(ああ、それともうひとつ)

(これが本題なんだが、俺たちはまだ生きてる)



(だけど俺たちに会ったら迷わず殺してくれ)


(まて!待ってくれ!!)



『待ってくれ!!』


アキトはそう叫んで起きた。


『夢、か…』


『ユイ、ハル、アツシ、本当に生きてるのか?』

『おはよう、アキト、って起きてたの?』

『ああ』

『どうしたの?なんか変だよ?』


アキトはリラに夢の事を話す事にした。


『そうなんだ、ユイ達が生きてる』

『夢だから分からないけど、皆のお陰で俺が記憶を取り戻せた事には変わらないから』

『ありがとう、話してくれて。まあ今日はミッションは無いから一緒にご飯食べない?』

『うん、いいよ、じゃあ行こうか』



今日はジント達が帰ってきた事とテイクオーバーを退けた事にパーティを開く事になっているのだ。


アキトの左腕は精密検査の結果、今のところ変な所は無いと言う事だった。

だが、細胞が少し普通では無いらしかった。


『そう言えば、俺に言いたい事って?』

『うん……まあパーティの時…ね…』

『じゃそれが終わったら俺の話も聞いてくれよ』


そこにジントとオルガがやってきた。


『よう、お二人さん』

『体は鈍っていないか?』

『大丈夫ですよ』

『今日のパーティは楽しみにしてますよ』

『おう、楽しみにしとけ』








いつも騒がしいエントランスが今日は一層騒がしかった。

何せアルビレオ支部のシリウスが全員集まっているのだ。


『やあ、楽しんでるかい?』

『レンカさん、飲んでますね?』


まだレンカは成年では無い、アキトも違うので勿論飲んでいない。

だが、どうやらレンカはアルコールを飲んでいるようだ。


『まあ、今日はジントがいるからね、ミサトさんが飲んだ時点で歯止めなんか効かないよ』

『ああ、どおりで』


さっきからミサトはミラとケイトと一緒にリラに酒を勧めている。


『んじゃあね〜なんかリラちゃんから重大発表があるらしいから心の準備しとけば〜〜』


そのあとやって来たのはアンセムとオルガだった。


『よう、楽しんでるか?アキト』

『教官、アンセム、会えて良かったですね』

『はい、ありがとうございます、隊長』

『教官、アンセムが教官に会いたい!て愚痴ってたんですよ?』

『そうか、じゃあしっかりしごいてやらんとな?』

『えっ!勘弁して下さいよー隊長!姉貴!』


その後少し談笑してから二人はジントの元へ行った。

二人と立ち代わりにやってきたのはユーマとユズキだった。


『ようアキト!大活躍だったんだって?』

『左腕は大丈夫か?』

『ああ、二人とも変なところは無いよ』

『それと、変な事に絡まれたくなければあの人には関わらない方がいいぞ』


視線の先にはみんなに酒を配っているジントとミサトがいた。明らかに酔っ払いである。


『あっ!やべこっち来た、じゃあな!!』


そう言って二人とも去っていった。

そして、


『よう、アキト』

『あっジントさん、ジントさんと話すのも久しぶりですね』

『ああ、迷惑かけたな』

『いえ、こちらこそ』

『これからは俺もアマリリスに戻るつもりだ、まあ本部には内密にな』

『じゃあ隊長を…』

『いや、隊長はお前が続けてくれ、正直面倒なんだ』

『ミサトさんに怒られますよ?』

『いいんだよ、あいつは酒が入るとそういうキャラじゃなくなるからな、という訳でお前も飲め』

『いらないですよ、未成年ですし』

『まあ堅いこと言うなって』


暫く押し問答を繰り広げていると、


『じゃいいや、付いて来い』

『ちょっ、なんですか?ジントさん』






ジントに連れられてきたのはエントランスの真ん中の席だった。

アキトの前には同じくミサトに連れてこられたリラが。


『何なんですか?』

『ほら、リラ!!』

『は、はい!』


ミサトとミラに促されリラが立ち上がった。


『???』

『あ、あの、アキト?』

『何?』

『も、もし…良かったら、わ…私と、』

『私と?』

『つ、付き合って頂けませんか?』

『へ?』


リラの顔がみるみる赤くなっていく。


『ほら、アキト?返事は?』

『本気?からかってるんじゃなくて?』


リラがこくんと頷く。


『最初はね、君を仲間だと思ってた、だけど、リラと一緒にグラジオラスでミッションをするたびに、気持ちが変わっていった、護りたいと思ったんだ、だから…どうぞ、宜しくお願いします』


その瞬間周りが歓声に湧いた。


『あ、ありがとう、ありがとうアキト…』

『ほら!言って良かったでしょ?リラ』

『あ、ありがとうございますミサトさん、ミラさん』

『じゃこれからはリラも私の妹ね』

『おい、アキト!やっぱ見せつけてくれるね〜』

『ア〜キト、やっぱリラを選ぶのか、お前のことよく思ってる女子はいっぱいいるんだぜ?まったく、羨ましいよ』

『ジントさん、ケイ、』

『まあ、ここはやっぱアキトが男気見せないとな?』

『へ?』

『チューだよ、チュー〜〜』


ジントが丁寧にもジェスチャーで伝える。


『え、ちょっ、待ってください』

『またないよ』


アキトは必死に抵抗するも、酔っ払いには勝てない。

リラもミサトとミラに両側から抑えつけられている。

今、エントランスの注目は二人に絞られていた。


『ちょっ、ちょっ!』

『それとも〜何か?自分からしたいのか?』


(だめだ、この酔っ払い達になに言っても通じない)


アキトは覚悟を決めた。


リラの顔に自分の唇をつけた。


『よっしゃ!それでこそアマリリスの隊長だな!』


みんなから今一度大きな拍手が送られる。

一方リラは、


鼻から赤い鮮血を噴き出し倒れてしまった。


『メディーーーーーーーーク!!!』








誰もが笑っている暖かな幸せ誰もがその幸せを噛み締めていた。


この世界には理不尽が溢れている、だからこそ生きている人間は死んだ人間の分まで精一杯生きて、楽しまなければならない。


誰もが幸せが永遠に続けばいいと思っていた。




































だがこの世界は理不尽なのである。




































〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



墓の前で誰かが泣いている


墓の前で誰かが叫んでいる


ある者は誓いを立て


ある者は復讐を誓った


またある者は涙を見せまいとし


ある者は人目を憚らずに泣いた


そんな中を一筋の風が悲しみを攫う様に撫でた



そんな訳でアキトとリラ、おめでとう!!


最後は少し先の話です、まだフラグは立ってないかと思います。


パーティの後はご想像にお任せします

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