#43 帰還とノアの箱舟
人は神となり、悪魔となる
『アキト!!』
リラが見たものそれは、
『ギガァァァァァァァァァァァァ!!』
まるで魔獣の様な鉤爪を持ち、その左腕でスパルソライアの頭を叩き割る完全に理性を失っているアキトだった。
『グシャ』
そんな音と共にスパルソライアは絶命した。
『ア…キ…ト?』
『ギラァァァァァァ!!』
アキトの見た目をしたナニカはまるで狂った様に暴れている。
そこに他のシリウスがやって来た。
『リラさん、今の叫び声は………ひっ!』
そのシリウスはアキトの事を見てしまった。
リラはどうする事も出来ずただ立ち尽くしている。
アキトはリラとそのシリウスの事を見て、まるで魔獣の様に叫んだ。
『ギラァァァァァァ!!』
『う、うわぁぁぁぁぁぁ!!』
そのシリウスはアキトの事を見ると逃げだした。
そこにマラゾルが現れた。
アキトは何か人間では無い声で叫びながらマラゾルに襲いかかる。
直ぐにマラゾルはその命を終えた。
アキトはリラに近づいてくる。
『アキト、アキトなんだよね?目を覚まして!』
と、アキトは急に苦しみ始めた。
『ウ、ウグ、リラ、オレカラ…ハナレロ』
『ダメ!アキト!どうしたの?』
『ナニカ、チガウチカラガ、ナガレテクル』
『アキト!』
そう言うとリラはアキトに抱きついた。
『ハナレロ…』
『まだ私の伝えたい事、話せてないじゃん…』
『オレハ、モウ、ニンゲンジャア』
『違う!アキトは人間だよ!私の誰よりも大切な人間なんだ!!だから……お願いだよ……また私を一人にしないで……お願い…………』
『リラ……』
アキトの目に決意が現れる。
『ソウダ…オレハニンゲンだ、ダカラ俺から出て行け!オレは人間だ!』
その時アキトの左腕から黒い魔力が抜けていき、形が普通に戻っていく。
『アキト!!』
アキトはそのまま気を失ってしまった。
リラはアキトに抱きついたまま離れない。
その時、
『ギシャャャャャャァァァァァ!!』
マギルガが現れアキトとリラに切りかかった
リラはアキトを抱え動けない、リラがアキトをよりいっそう強く抱きしめた時、
『おうおう、見せつけてくれんじゃねえの、お二人さん』
マギルガの体が真ん中から二つに割れた。
その後ろにいたのは。
『ジントさん!!!』
『よっ、久しぶりだな、リラ、アキト』
『どこにいたんですか、心配したんですから』
『まあ、詳しい話は後だ、後は雑魚だけだから俺らに任せろ、頼もしい助っ人も連れてきたしな』
『ミサトさんですか?』
『ああ、ミサトともう一人だ』
〜アルビレオ支部エントランス〜
アキトも目を覚まし、ケイト達も目を覚ました頃。
スパルソライアのテイクオーバーはジント達の、活躍により脅威は去った。
今エントランスにはアマリリスの面々と、ジント、ミサトと、
『『教官!!』』
『よう、久しぶりだな、アキト、リラと、我が愛しき弟よ』
『姉貴!!』
彼女の名前はオルガ・エレサール、グラジオラスの教官であり、アンセムの姉である。
『と、まあ感動の再会はここまでだ、』
『そうですよ、なんでいなくなったんですか?』
『それは…』
『それは私から話そう』
『リックス支部長!』
『長い間、内偵ご苦労だったね、ジント君、ミサト君』
『どういうことですか?』
『ふむ、それはね』
リックスの話によると、
今シリウスの本部は不穏に包まれている。
グラツ・ティーエンスが本部長になった頃から、不自然な行方不明があいついでいて、ジントとミサトにその調査を依頼した、というのだ。
『グラツ博士が…』
『そうか、やっぱりグラツが』
『アキト、グラツを知ってるのか?』
『はい、さっき朦朧とした意識の中で奴の事を思い出しました、そのあと頭痛に襲われましたが』
『お前も知っていたのか』
『はい、だから俺は記憶を消され荒野に放り出された』
『じゃあツクヨミも?』
『ああ、あいつの仕業だ』
『ノアの箱舟』
『グラツが今している計画ですね?』
『ああ、詳しい事はわからなかったが相当怪しいぜ』
『そうか、ご苦労だったね、ゆっくり休んでくれ』
そう言ってその日は解散となった。
〜guratu〜
『神凪 アキトが覚醒しました、いかがいたしますか?お父様?』
『会いに行こうではないか、同胞の元へと』
『ではアルビレオに行くのですね』
『ああ、君も会いたいだろう?ハルオミ君?』
運命の歯車は加速を始める
アキトの暴走、ノアの箱舟、全ての事が重なりあい、歯車の暴走は誰にも止められない
歯車の行き先は終末か、それとも希望か、その手に握られるものは余りにも大きい




