番外編 スプーキーミッション
スプーキーとはオバケの出そうな、という意味です
彼らの世界にもハロウィンと言う物がある、今日はそんなハロウィンの1日のお話
その中でも椿 ケイに焦点を当てて見てみよう
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『トリックアートリート!』
そんな声が町じゅうから聞こえる
今日はハロウィン、アルビレオの町もいつもに増して賑やかだった
そんな中シリウスのアルビレオ支部の中でシリウス達によるハロウィンパーティーが開かれていた
シリウスのメンバーは殆ど仮装しておりいつもとは違う賑やかな雰囲気だった
『見てみてー!お兄ちゃん!どう?似合ってる⁉︎』
エントランスにいたケイに彼の最愛の妹マミが駆け寄ってくる
マミは魔女の格好をしており、はたから見てもとても可愛らしい
それをシスコンのケイの贔屓目から見れば
『すげー似合ってるよ!マミ!!』
『ありがとうお兄ちゃん!』
因みにケイの格好は執事である
普段のおちゃらけたイメージとは打って変わってとても似合っている
そもそも黙っていればケイは顔は良いのだ
そんな中ミラは地域の子供達にお菓子を配っていた
『お姉ちゃん!とりっくおあとりーと!!』
『はいどうぞ』
『うわーありがとう!お姉ちゃん!!』
『お姉ちゃん私も!とりっくおあとりーと!』
『あっ!俺も俺も!』
ミラの周りには子供達が沢山群がっていた
普段お菓子などそうそう食べられる物では無いのでみんなとても嬉しそうに頬張っている
因みにミラの仮装はメイドである
フリフリがとても似合っていて、普段からモテるミラの周りには子供だけではなく、ちらほら青年も混ざっていたとか
そんな中明らかに背丈の高い子供?がミラに近づく
『ミラ姉!トリックオアトリート!』
『アキト〜何個貰ってるのよ』
そうその声の主はアキトである、何を隠そうアキトは筋金入りの甘党である
『だめ?』
『だめ』
一蹴されて落ち込んでいるアキトがケイの方へ向かってきた
『あっ!どうアキトお兄ちゃん!似合ってるでしょ!』
『ああ、良く似合ってるよ』
アキトの仮装はドラキュラである
アキトには赤いマントがよく映える
『と、言うわけで、お兄ちゃん、アキトお兄ちゃん!とりっくあんどとりーと!』
『お菓子を奪った上にイタズラするのか』
『マミ、あんど、じゃなくてオアだよ』
『そうなの?』
と、そこへリラとケイトが現れた
『あっ!アキト!ど、どうですか?変じゃないですか?』
『…………………………………』
『へ、変ですか?』
『いや、似合ってる……』
アキトが声を失うのは無理もない、まるで絵本に出てくるようなお姫様のようなドレスを着てやって来たのだ、周りの視線はリラだけに注がれていると言ってもいい
『当然よ、この為に一週間も費やしたんだものね』
『えっ!それは言わない約束をじゃないですかー!ケイトさん!』
そのケイトはまるで妖精を思わせるような大きな羽をつけた感じである
『ケイトさんも似合ってますよ?』
『あらあら、フォローありがとう、ケイ君』
『あっ!そうだなんかアマリリスにミッションが来てましたよ?』
遠くからミラの声がする
『なんか、幽霊が出るらしいからその調査だって』
『幽霊?』
そうしてその夜アマリリスのメンバーはパーティの晩餐会の前に幽霊騒ぎの調査に近くの森へ出かけたのだった
〜スプーキーフォレスト〜 幽霊を調査せよ
アキト達はバラバラになって行動する事にした
だが、ケイはというと
(おいおい、まじかよ一人とか、洒落になんないよ、頼むから幽霊がとか勘弁してくれよ〜)
実はケイ、幽霊が大の苦手であった
ガサッ!
『うおっ!なんだよ、風か……』
(そうだよ、そうだよな、幽霊なんかいるわけ……)
【おーい、そろそろパーティ始まるし、誰も幽霊見てないから帰るぞー】
『ほーい』
通信機から聞こえるアキトの帰投命令に内心ホッとしながらケイが帰ろうとしたその時
『…に………ん』
『ん?』
『お…………ん』
『なんだ?なんだ?』
『……い…ゃ…』
ケイの目の前から声が聞こえる
『まさか…』
『………ち…ん』
『幽霊?』
ケイの顔が真っ青に染まっていく
『おに……ゃ…』
『うそだろ…』
『お…いち…ん』
『だ、誰かー!』
その時前から何か飛び出してきた
『た、助けてーーーーーーーー!』
『お兄ちゃん!どう?こっちも似合ってる?』
『へ?』
『どうしたのお兄ちゃん、うずくまって頭抱えて』
『な、何だマミか……』
ケイの前に居たのはオバケの格好に着替えたマミであった
そのあとマミがアキト達に話してしまいパーティでケイは散々笑われたのだった
ハロウィン関係無くね?と言う指摘はどうか心の隅に止めて置いて下さい




