#36 記憶の再生
『待ってくれ!!』
『うわっ!!』
アキトが目を覚ますと、ベッドの上に寝ていた。
(そうか、戻ってきたのか)
そこで、横にいる少女に気がついた。
『あれ?君は、』
『ご、ごめんなさい!アキトお兄ちゃん!』
(ああ、そうだ、ケイの妹のマミちゃんか』
アキトが怪我をしたのは自分の所為だと思って謝っているのだろう。
『いいんだよ、マミちゃん。だけど外に出たらダメだよ』
アキトは頭を撫でながら言った。
『はーい、わかりました。これ、お礼だよ』
マミがそう言って差し出したのは二つの飴だった。
『ケイお兄ちゃんがアキトお兄ちゃんは甘い物が好きだって』
『ありがとう、マミちゃん、じゃあ半分こしようか』
『いいの?!』
『はい、どうぞ』
今では甘い物は少ないので、子供が軽々しく買える物では無いのだ。
『ありがとう!アキトお兄ちゃん!!』
『じゃあ皆がいるところに案内してくれる?』
『うん!!』
アキトはマミに連れられてリラ達の所へ向かって行った。
〜rira〜
『………………という事です』
『そんな事が』
リラも話し終わった様だ。
『お前達も大変だったんだな』
『そろそろアキト起きたかな?』
そう言ってリラが病室へ行こうとした時。
『みんな、ただいま』
『アキト!!』
アキトとマミが入ってきた。
『みんな、心配掛けてごめん』
『いいんだよ!』
『そうよ、良いのよおかえりアキト君』
リラは泣き出してしまった。
『もう、泣き虫だな、リラは』
アキトはまるであやす様に頭を撫でながら言った。
『うっ、うっ、おがえり、アキト』
『ねえ、リラ。俺の手袋知らない?』
『えっ、アキト、記憶が……』
『うん、少しだけどね、戻ったんだ』
『本当?!』
『うん、ユイの事も、アツシの事も、ハルの事も、ツクヨミの事も』
『アキトの手袋は私が持ってるよ、後で返すね、それと………』
リラが取り出したのは二つの扇だった。
『これ、私の魔力がこもった扇なの、お守りとして渡そうと思ってたけど、ちょっと遅かったみたいだね』
『いいんだよ、ありがとうリラ。大切にするよ』
アキトは扇と手袋を受け取った。
『さあさあ、ラブコメはそこまで、アキト!もう大丈夫なの?』
『ああ、平気だよ』
『本当よ、アキト君が居ない間リラが使い物にならなかったんだから』
『ちょっ!二人とも!!』
リラが必死に二人の言葉をアキトの耳に入れまいとする。
『まあ、冗談はここまでにして、神凪隊長にオルレマイオスのことを』
やっとまともな人間が現れた。
『まだいたのか、あいつ』
『ええ、危害は特に無いのだけど、アキト君を探してるのかもね』
『ちょうどいい、試したい事もあるし、』
『本当に平気?病み上がりじゃないの?』
『大丈夫、もう怪我も治ってる』
『まあ、平気かな?』
アマリリスのメンバーはブリーディングを始めた。
そんな中一人蚊帳の外のマミは、
『誰か遊ぼうよーー!!!』
一人拗ねていた。
これから第三章です!
これからも更新がんばりますので応援よろしくお願いします!!




