#2 隊長とアマリリスとオペレーター
これからハーメルン様に投稿してある方に追いつくまで2話づつ投稿して行きます
『こりゃあ、凄い逸材が来たもんだ』
シリウス アルビレオ支部第1部隊アマリリス隊長ジント=ルシルフルは神凪 アキトの訓練報告書を見てそう言った。
それもそうであるアキトの訓練報告書には
魔力AAA 基礎戦闘能力S 体力はAだが最高がSなので新人ではあり得ない数値ばかりなのである。
『こりゃあ俺の新人時代いや、2年目よりもすげえぞ』
『やっぱ第一部隊で決まりかな〜』
ちなみにアキトのことはもうほとんどのアルビレオ支部の局員が知っている。
今はアキトが保護されてから一週間が経っているので期待の新人として噂されているのだ。
〜3時間前〜
アルビレオ支部の第一訓練室には戦闘訓練を受けているアキトとアキトの教官のジントの姿があった。
今では自分の意志で炎を出したりすることが出来る様になった。
『良し、そこまで。訓練終了だ。 お疲れさん』
『はい、ありがとうございました』
『それにしてもお前さん、凄いな。その戦闘能力は一日二日で手に入るもんじゃねえ。やっぱシリウスに居たんじゃねえのか?』
『多分そうなんでしょうね、自分でもびっくりする位動けてますよ』
『じゃ、今日の訓練はここまでだ今日の夕方にはお前さんの配属される部隊が決まるからそれまでしっかり身体を休めときな』
『はい、ありがとうございます、ジントさん!』
『ああ、それじゃあな、お疲れさん』
『お疲れ様でした』
ジントがアキトの訓練報告書を見ている間アキトはミラと今日の訓練の話をしていた。
『で、そっちはどうなのミラ?』
『こっちは順調だよ、筋良いって褒められちゃった!』
『そっか、いつから仕事に入るって言ってた?』
『こっちはアマリリスの専属オペレーターに明日からなるんだって。アマリリスはアルビレオ支部のエースの人達の部隊だからね〜緊張しちゃうよ。アキトはどうなの?』
『うん、今日はジントさんに教官して貰ったよ』
『ジントさんってあのジント=ルシルフルさんっ!?!?』
『うん、そうだよ〜とっても良い人だったよー』
『いいなー、あの人アルビレオにジントありって言われる凄い人なんだよー?わかってる〜?』
ちょっと妬みのこもった視線を向けられて知らなかったが知ってるとしか言えなかった。
そのあと少し話をしていていたら放送がかかってアキトとミラが第一訓練室に呼ばれた。
『あー、来たかアキト』
『あっ、ジントさん』
(また睨まれた…)
『君は?』
憧れのジントに話しかけられて緊張してしまった様だ、少し裏返った声でこう言った。
『あっ、あっ、あの、えーと明日から第一部隊アマリリス専属オペレーターに配属になりますミラ・ストラウスでしゅ』
(噛んだな)
『よ、よ、宜しくお願いいたしまそ』
(酷いな)
『ああ、君がよろしくな』
『はいっ、よろしくお願いしますっ!』
『で、アキトお前はアマリリスに配属になった』
『えっ?』
(いやいやさっきのミラの話だとアマリリスって第一部隊だよな。で、第一部隊ってエースとか言ってなかったっけ?)
『上の奴らも全員一致だ、という訳だ改めて宜しくな』
『はい、宜しくお願いします』
『まああんまり緊張すんな、最初は俺がずっと付いてるから』
(また視線が…)
『他のアマリリスの隊員は今居なくてな〜、明日にでもまた全員招集するわ。んじゃ解散〜』
という訳でアキトは軽くいきなりアマリリスと言う最前線に送り出されたのだった
(マジかよ)