#18 乗り越えられない悲しみ
『隊長!これは、罠です!逃げて下さい!!』
『やめて!こっちに来ないで下さい!隊長達も巻き込まれてしまう!!』
(駄目だ!お前達を、置いて行くわけには!)
『はぁっ、はぁっ、またこの夢か……』
最近よくこの夢を見るのだ。
ジントさんとミサトさんが行方不明になってから。
『そろそろ、リラに言ってみようかな』
夢が自分の記憶だということはもう疑いようが無いそんなことを考えていると。
丁度リラがアキトを起こしにきた。
『おはよう!アキトって、アキトが起きてる!?!?!?』
『またか、いや………ちょっとな…………』
『どうしたのアキト、凄い汗だよ?』
アキトは自分の夢の、ことをリラに、話した
リラはアキトが話している間黙って聞いてくれた。
『……という訳なんだ』
『そっか………アキトが思っているようにそれは過去の出来事だよ。グラジオラスが解散になるきっかけの事件。アキトが隊長になってから始めての死者がでた事件』
『やっぱそうなのか、朝からごめんな?こんな昔を、思い出させるような話して』
『ううん、いいの私にとってはアキトが昔の事を、皆の事を覚えててくれてたことのほうが嬉しいから。多分、皆も同じだと思うよ?』
『うん、ありがとうリラ。やっぱリラに話して良かった』
『乗り越えられない悲しみは無い、時間を掛ければどんな事も乗り越えられる。昔アキトが言ってた言葉だよ』
『ありがとう、でもそれはもうリラの言葉だよ。リラのお陰でスッキリした』
『うん、じゃあ朝ご飯食べて今日も頑張ろう!』
食堂には沢山の人がいた。
だが、その顔は誰も晴れない。
それもそうであろう。
ジントとミサトが行方不明になってからもう二週間経っている。
魔獣が外を闊歩しているこの時代では、シリウスが行方不明に、なってから帰ってくる確率は、初日では約30%三日で約10%
それが一週間ともなると生存して帰ってきたものは本当に片手で数えられる程の人数しか居ない。
もう既にアルビレオの中では諦めの空気が漂っていたが、まだ望みを捨てずに頑張っている人もいる。
『緊急の会議を開始します各部隊の隊長、副隊長はエントランスに集まって下さい』
アキトとリラが朝ご飯を食べ終わった頃そんなアナウンスが鳴り響いた。
『なんだろう?』
『さあ?でも今のアマリリスには俺らしか居ないから俺たちが行かなきゃだめだよね?』
ケイはジントとミサトが行方不明になってから一週間程した後に急に体調を崩したと言って部屋から出てこないのだ。
アルビレオの中にはジント達が行方不明になったのはアマリリスのメンバーの所為だと言ってくる奴らがいたアキトとリラはそんなことは無いと跳ね除けたが、ケイは心に響いたのかも知れない。
アキトとリラがエントランスに行くと丁度始める所だった。
『突然だが、悪い知らせがある。』
その言葉でどよめきが起こった。
『今朝、本部から正式に通達が来た。ジント=ルシルフル少尉と三雲ミサト上等兵を殉職とし、両二名を、二階級特進とする』
その言葉で反論がでた。
『そんな!まだ証拠も、遺留品も、ないんですよ⁉︎』
『私の権限では本部の決定を覆すことはできん』
『そんな………ジントとミサトが死んだなんて。納得できるかよ!!』
そうして会議は終わった。
『う、ううアキト……ミサトさんが…ジントさんが…』
『泣くなリラ、まだ死んだと、決まった訳じゃ無い俺たちが諦めてどうするんだ』
『そ、そうだよね、まだ証拠があるわけじゃ無いミサトさん達は生きてるよね?』
『ああ、だからジントさん達の、帰る場所を守るんだ』
〜ケイの部屋〜
『ケイ、入るぞ』
『ああ、アキトか、なんの様だ?』
『ジントさん達の死亡が決定付けられた、これはもちろん本部からの通達だ俺たちは何も信じちゃいない』
『そんな、ジントさんが、』
『だから!お前もしっかりしろよ!アマリリスだろ!?』
『俺は、俺なんかいても、』
『だめだよ。お前が居ないと皆が笑わないんだ』
『でも、』
『ジントさんの帰ってくる場所を俺たちが守るんだ!』
『帰ってくる場所……』
『頼むよ、ケイ』
『ああ、わかった俺はジントさんに負けない様な強い男になれば良いんだ!』
『ああ、頼んだよケイ』
最近ワンパターンですよねもっと努力します…
あと戦闘が少ないですもっと書きたい、早く動けよ!俺の頭の中でのアキト!!




