#14 ヴァルと夕日と赤い顔
少し前とリラの詠唱が変わってますがそれは仕様ですミスではありません
『古の王に仕えし誇り高き弓の魂よ、我が意思に応え、大いなる力をわが身に宿せ、いでよヴァルキュリア!!』
リラが詠唱を終えると同時にリラの手には大きな光輝く弓が握られていた。
(凄い魔力だ、これがリラの王の器か)
『行くよ!ヴァル!』
リラはヴァルキュリアをマギルガに向かって構えると、自分の魔力を矢に変えて打ち出した。
その矢は見事にマギルガの足を撃ち抜いた。
(速い、何も見えなかった…)
普段サファイアを纏うせいで動体視力がとても良いアキトが見えない程の速さで打ち出された矢は、ギマルガの足を三本撃ち抜いた。
『私の、ヴァルキュリアは私の魔力を、光の矢に変えて打ち出す、その速さは光速だからよけられない。そして私の、固有魔法ファンタジアと組み合わせれば』
そう言うとリラはファンタジアを発動した。
『頼むよ、ヒータ!』
リラがそう言うと赤い玉が現れた。
『私のファンタジアは、火、水、風、土の四種類の精霊を操る魔法。それをヴァルにあわせて!』
リラが赤い玉をヴァルキュリアにかざすと赤い玉は光となりヴァルキュリアに合わさった。
『行くよ、フレイムスプレッド!』
リラはまた自分の魔力を光の矢に変えて打ち出した。
だが、その矢は炎を、纏っており空中で分裂する。
そしてマギルガの体を穴だらけにした。
マギルガは何が起きたかも、分からずにその命を終えるのだった。
『どうだった?アキト、凄いでしょ!』
『うん、とてもすごかったし、綺麗だった』
『えへ、そうかな?』
リラは真っ赤になりながら照れている。
そんなリラを見ながらアキトは、
(リラが、ヴァルキュリアを使っている時には魔獣には近づかないでおこう)
と、思ったのだった。
いくらアキトでも光速で飛んでくる矢を避けることは、不可能である。
『あ、見てアキト!綺麗な夕焼け…』
『本当だ、とても綺麗だ』
二人で暫く夕日を眺めていると隣から啜り泣く様な声がした。
みると、そこには目を真っ赤にしたリラが。
『どうした?』
『ううん、アキトと一緒にまた夕日を見れることが嬉しくて……』
そうだった、リラは二年間もアキトが死んでいたと、思っていたのである。
『ごめんな、心配かけて』
『ううん、アキトが謝ることはないよ、私にとってはアキトが生きていてくれただけで充分だよ』
『そっか、ありがとうリラ、俺も少しづつだけどリラのおかげで昔のことを思い出してきた。その中にもちゃんとリラはいてくれた。俺もそれだけで充分。』
『うん、こちらこそありがとう』
二人でまた暫く夕日を眺めたあと二人はアルビレオ支部に帰ることにした。
『手、繋いで帰ろうか』
『いいの?』
『今俺は、人の温もりを感じていたい』
そう言うとアキトはリラに向かって左手を差し出した。
それに応える様にリラもアキトに向かって右手を差し出した。
夕日に照れされたリラの顔は真っ赤になっていた。
その赤みが夕日の所為ではない事をリラだけが知っていた。
そのあと手を離すのを忘れてアルビレオ支部まで帰ってきてしまい、アマリリスのメンバーに散々二人が絡まれたのは、また別の話。
なんか最後のほうは書いてて自分が恥ずかしかった…
こういうの文章にするの始めてなもので…




