#11 失った記憶(下)
〜akito〜
(これは、俺の王の器か?)
【そうだ、どうやら我の名前位は覚えていたようだな】
(お前は?)
【我はこの剣に宿る精霊といったところだ】
(そうか、これからも頼むぞ、ブリューナク)
【ふっ、そもそも我はお前の力だ、ほら来るぞ】
『リラにそれ以上近づくな』
アキトは右手にブリューナクを構えギルオスを睨んだ。
ギルオスは本能的にアキトに恐れを抱いたのだろう、アキトを危険と判断し、襲いかかってきた。
『いくぞ、聖焔七式!』
アキトは体に刻みこまれていたブリューナクの戦い方を少しづつ思いだしていた。
(なんだろう、リラに会ってから昔のことを思いだしても頭痛がしなくなってきた?まあいいや、それよりも目の前のギルオスだ)
『聖焔七式 壱之太刀 一閃!』
アキトは両足に魔力を込めサファイアを纏うと、ブリューナクを構えギルオスの方へ目にも止まらず動きだし、ギルオスの前足を一本切り落とした。
『ちっ、まだ体が追いつかないな』
『グガァァーーオ!!』
一瞬何が起きていたのかわからないギルオスだったが前足が切り落とされたのを見てようやく自分の身に何が起こったのか理解した。
『やっぱ、凄いなアキトは戦闘能力は全然変わってないじゃん、これぞうちの隊長だよ』
リラも話せる程度には回復したようだ。
そのことを確認してからアキトはギルオスにとどめを、刺すべく動き始めた。
『聖焔七式 弐之太刀 二つ牙!』
〜jinto〜
『こりゃまた、すげえな』
『おいおい、アキト、お前本当になんなんだ?』
ギルオスの叫び声を聞いて急いでアキトの元へ駆けつけたケイとジントだったが、二人が駆けつけた頃にはそこには無残にも体中刀傷だらけで既に事切れたギルオスの死体が転がっているだけだった。
『まあ、アキトの過去についてはわたしが後で説明します。ミラさんミッションは終わりですよね?』
[はい、周囲に魔獣の反応はありません ミッション終了ですお疲れ様でした]
それからしばらくしてミサトとケイトが駆けつけたが二人もこの現状を見て言葉も出ていなかったのは当然である。
何せ、ギルオスはミサトが一人では手こずる相手なのだ、それを新人が一人でなど信じられる筈が無い。
〜アルビレオ支部〜
『『『『『元本部直属 特別魔獣討伐特殊部隊「グラジオラス」隊長⁉︎』』』』』
『はい、アキトは私の元上司です』
今この場に居るのはアキト、リラ、ジント、ミサト、ケイト、ケイ、ミラである。
だが、当のアキトは全く話についていけて無い。
『あ、あのすいません グラジオラスって何ですか?』
『グラジオラスって言うのは、シリウスの中でも一握りの一握りしか入れない特別な部隊よ』
『この、リラがグラジオラスの副隊長ってことも驚きだが、お前、ただ者じゃないとは思ってたがこれほどとはな』
『にしてもリラ?何でグラジオラスは解散になったのかしら?』
『それは、……。』
リラはとても辛そうな顔をしている。
『アキトにも思いだして欲しいですし、話しましょう。だけど、少ししんみりしてしまいますよ』
『ああ、それでもいい、俺は昔のことを知りたい』
リラはこくんと頷くと話を始めた。
『私とアキトがグラジオラスに入ったのは3年前のことです』
という訳で長くなってしまいましたが次の話ではアキトとリラの過去の話をと、思っています
部隊名は全部花の名前なのですが皆さん知ってました?




