#10 失った記憶(中)
今更ですがアキトの名字は神凪です、かみなぎではありません
〜jinto〜
『ちっ、めんどいんだよ』
ジントは自身の王の器 戦斧バルクーサスを振り下ろした。
それを頭にまともに受け猿の様な魔獣ガフセンは倒れる。
『さすがです、ジントさん、あらかた片付きましたね』
『ああ、そうだな』
そう答えながらジントは思う。
(ケイは強い、だけどアキトはあいつは、本当に凄い、やっぱあいつは過去にシリウスに居た、アキトの事がリラで少しでも分かると良いんだが)
(そろそろあっちの方もやばくなって、きたしな、やっぱ一回忍びこむしかないか…まあ優秀な後輩もいることだし大丈夫だろう)
はしゃいでいるケイを見ながらそう思ったのだったが、
『ギギャーーーーーオ!!』
『今のはっ!』
『ジントさんっ!』
『やばいな、ギルオスの鳴き声だ』
声のした方向はアキトとリラのいる方向だった。
(無事でいろよ)
そう思いながらジントはケイと一緒に走った。
〜misato〜
ミサトは自身の固有魔法 フリーズ ワールド でマラゾルを一気に三体凍り付かせた。
『今よっ!ケイト!』
ケイトは自身の固有魔法 フォレウム で木を操りガフセンを串刺しにしていた。
『やあっ!』
そしてそのままミサトが凍り付かせたマラゾルも串刺しにした。
『まだ、相性はいいわね?ケイト』
『ええ、そうねミサト?』
二人は同期であり前まで第三部隊で一緒に戦っていた親友なのだ。
『それより、本当にジントさんについて行くの?ミサト』
『ええ、だってわたし達がやらなきゃいけないんだもの』
『そう、決意は硬いのね、絶対生きて帰ってきてね?』
『ええ、約束するわ』
その時、
『ギキャーーーーーオ』
『この声は、ギルオス?』
『なんでこんなところに、ミラ!ギルオスの反応はある?』
[はい!ありますちょうどアキトとリラさんのところです!ミサト達の、位置から約、南西に3km!!]
『分かったわ直ぐ向かう!』
(無事でいてね二人とも、私達がいなくなってからここを託せるのはあなたたちなんだから)
〜akito〜
『くっ、リラ大丈夫?』
『うん、大丈夫、だけどなんでこんないきなりギルオスが』
『ミラ?皆に、応援を』
[大丈夫、ジントさんのとこと、ミサトのとこがいま来てくれてる]
(良かった、でもそれまで耐えなきゃ)
『とりあえず、リラ、少し撤退しよう』
そう言ってリラの方を見た瞬間だった
『危ない!』
そう言ってリラがアキトの前に飛び出て、消えた。
『リラ!』
ギルオスが背を向けたアキトに向かって前足を振り抜いたのだ。
そしてアキトにその勢いで、逆方向へ振り抜いた。
『ぐはぁっ、』
ギルオスは勝利の雄叫びを上げるかの様に吠えた。
(やめろ、やめてくれ…)
ギルオスは動けなくなったリラを食おうとどんどん近づいていく。
(俺は、俺は”また”大切な人を失うのか?嫌だイヤだ!!)
だがそんな声が届く筈もなくギルオスはリラに近づいていく。
【力が欲しいか?】
剣の方から声がする。
【皆を護れる力が欲しいか?】
(お前は誰だ)
【我は貴様の力だ】
(俺の力?)
【力が欲しければ、我の名を呼べ!貴様が我主だ!】
『リラに触るな』
ギルオスが動きを止めたいや、止められた。
今にも倒れそうなアキトから恐怖を覚えたのだ。
『リラ、待ってろ今、助ける!』
アキトは剣を手に取りギルオスに向け、何か言い始めた。
『古の王に仕えし気高き剣の魂よ、我が意思に応え、大いなる力を我が身に宿せ いでよブリューナク‼︎』
ギルオスの目の前には、大きな焔の大剣を持ったアキトが立っていた。




