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聖焔の軌跡 〜Miracle Lucas〜  作者: ムササ
第五章 A crest and heart
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#97 銀髪の妹旋風

新キャラ登場の巻〜〜


*注意 この話ではリラのキャラが若干素で出ております。

ハイテンション注意報発令中です。

アルビレオ支部の総力を挙げた星誕祭はその日の夜遅くまで続いた。

いつまでもアルビレオの人々はそこにある確かな幸せを噛み締めていた。

そしてその次の日、アルビレオ支部のシリウスは星誕祭の片付けと本来の魔獣の討伐の二つに分かれていた。


『ああー、疲れた…』

『あら、リラ。優勝したのにお疲れね』

『だって、アキトがいないんですよ〜?折角の優勝賞品使えないじゃないですか』

『まあ、ミサトも今日は使ってないし、もう少し落ち着いたら使いなさい。アキト君なら喜んで付き合ってくれるわよ』

『そうですね!じゃあ早く片付けてアキトが帰ってきた時にお帰りなさいって言います!』

『本当アキト君が絡むとリラは力を発揮するわね……』


ケイトが若干呆れつつ、リラ達と共に星誕祭の片付けに精を出して、幾分か経ち休憩を取り終えたら片付けが終わるという時だった。


『あのー、此処はアルビレオですよね?』


そこにはリラとアキトと同じ銀の髪を後ろで束ね、黒いコートを羽織った小柄な美少女が立っていた。


『ええ、そうよ貴女は?』

『えっと、アルビレオ支部に入隊したくて』

『じゃあ面接ね、希望の部隊は?』

『アマリリスです!』

『じゃあ……今は支部長もアキトも居ないし……じゃあ私とリラでやりましょう。良いわね?リラ』

『ええ、えっと…貴女の名前は?』

『コトハです!』

『じゃあコトハちゃん、こっちへ来てくれる?』

『はいっ!』


リラとケイトはコトハを連れ、会議室へと入った。


『なんで此処に来ようと思ったの?』

『兄を探す為です』

『此処に居ることは知ってるの?』

『はい、オル・グランクの事件の際に知りました』

『貴女の兄の名前は?』


コトハは微笑むだけだった。


(答える気は無いって事ね…)


『最後にお兄さんに会ったのはいつ?』

『もうずっと会ってません、いきなり家を飛び出していったものですから』

『何故出て行ったの?』

『それもお答え出来ません……家の機密です』


これは……怪しい。

オル・グランクの所為でアルビレオはコルノスティ王国全土でも有数の知名度を誇る事となった。

そのためスパイというものが出てくる可能性があるのだ。

アルビレオの情報をコルノスティ王国に敵対する国へと流す。此処には王の器が沢山ある、その情報を流されるだけでも致命的であった。

その時だった銀髪の英雄が帰って来たのは。


〜〜〜〜〜〜〜


15分前

アキトは一人でミッションへと出ていた。

他の人は星誕祭の片付けをしている為、殆ど居ない。

その為アキトは難しいミッションを一人でこなさなくてはならなかった。

だがそこはアルビレオに神凪アキト有りと言われたほどの実力者、殆ど無傷であった。

そして最後のギルオス。


『聖焔七式 一之太刀 一閃!!』


アキトは最後にギルオスの頭を斬り落とし、その日のミッションを終えた。


【ミッション終了、お疲れ様アキト】

『うん、ありがとうミラ姉』

【気をつけて帰って来てね】


そう言ってミラは通信を終えた。

そしてその瞬間アキトは膝から崩れ落ちた。

身体的には一つも傷を負っていないのにもかかわらず。


(大丈夫か?我が主よ)

『はぁっ、はぁっ……大丈夫だよ、ブリューナク』

(目覚めが近いのだ。余り無理をするな)

『ありがとう、ブリューナク』


アキトはオル・グランクを倒したその日から時々一人でミッションに出ている。

その理由は、これであった。

アキトはその昔オル・グランクから体に魔獣の魔力を埋め込まれた。

そしてその魔力がオル・グランクと戦った事で目覚めようとしているという事だった。

アキトは禍々しく変わった自身の左腕を必死に抑える。


(もう少しの我慢だ。そいつの意識が目覚めれば契約ができる。それまでの我慢だ)

『ああ、みんなに心配を掛ける訳にはいかないからな』

(くれぐれも感情には飲み込まれるなよ。お前の意識まで持ってかれるぞ)

『ああ、分かってるよ。さあ帰ろうアルビレオに、もう収まった』


そして青年は歩みを進める。

だが青年もその剣も気づいてはいなかった。

じっと見つめる視線の事を。


〜〜〜〜〜〜〜


アキトがアルビレオに帰ってきた時アルビレオは騒然としていた。


『どうしたんだ?ケイ』

『ああ、アキトか。早く会議室に行けよ、なんかアマリリスに入りたいって子が来てるんだ』

『新人か』

『ああ、スッゲー可愛い子だぜ!お前やリラと一緒の銀髪だ』


(銀髪……まさかな)


アキトは胸にある一つの思いを抱きながら会議室へと向かった。


『ただいまー』


アキトがそう言って会議室へと入る。


『あっ!お帰りなさいアキ…………ト………』


リラがそう言うよりも早くアキトへと向かう者が居た。

コトハである。

そしてそのままコトハはアキトへと抱きついた。


『なっ、なっ!何をーーーーー!!!!!!!!!!!』


リラがアルビレオ支部全体に響き渡る大声で叫んだ。


『ふふっ、えへへっ』


コトハはとても嬉しそうにアキトの胸に顔を埋めた。

対するアキトはキョトンとしていたが、コトハの顔を見てふっと微笑んだ。


『はっ、離れろぉぉぉぉぉ!!!!』


リラはもう限界であった。ヴァルキュリアを出したのがいい例だろう。

それを確認したアキトはコトハをリラ達の方へと向けさせた。


『コトハ……お前何やってんだ』

『えっ……なんでアキト、コトハちゃんの名前を?』


リラがそのままの状態で固まった。

アキトがそれを見てリラに向けて笑いかける。


『心配しなくていいよリラ、ほら挨拶』


アキトにそう言われたコトハがリラ達に向けてきちんとしたお辞儀と共に自己紹介をする。


『えへへ、ごめんなさい。どっちがアキトの彼女か知りたくって』

『コトハー……』


アキトが深いため息をつく。


『えへっ、ごめんね。お兄ちゃん』


その言葉にリラとケイトが絶句したのは言うまでもなかろう。


『『お、お、お兄ちゃん⁉︎⁉︎⁉︎』』


それを見てコトハがまるで妖精を思わせる様な可愛らしい顔で笑った。


『では改めまして、私の名前は神凪コトハ、神凪アキトの実の妹です。さっきはごめんなさいリラ…お姉ちゃん!』



神凪家の長女コトハ参上!

極度のブラコンであります。

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