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次の瞬間! まるで、スクリーンに映る映画を見ている様に、…左から「何か」が飛んで来て! …武琉の身体は、何時の間にか「千切れた巨大蜘蛛の脚」を避けて、後方に逃れている!
人牛が毟り取って、ブン投げた「それ」は、ビクビクとノタウチナガラ、経堂の身体を直撃した!
巨大な家畜程の大きさのハエトリ蜘蛛は、脚を数本失って尚、相変わらず人牛への攻撃を緩めておらず、…
既に相当量の毒を注入された人牛は、とうとう泡を吹きながらその場に崩れ落ちて、…
ライダー:「教授、もう引き際かと、…」
左目を失った経堂は次の攻撃の態勢を整えつつあるが、突然の武琉の変容に、…俄然動きは慎重になる。
老人:「やむを得ぬか、……小僧、近い内に又会おう、其れ迄「伏」の娘は預かって置くぞ。」
ライダーがガソリンの缶から匂いのきつい液体を撒いて、火を放った!