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メタモルフォーゼ(妖改)  作者: ランプライト
エピソード014 「出来損ない」
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-0085-

白衣B:「教授、見てください!」

水槽の中で、さなぎの様に硬くなった瘡蓋カサブタ塗れの生き物が、…うごめき出していた。


老人:「自分の女が寝取られるのが我慢ならん様だが、あんまり動くとマトモな姿に成れないぞ。弄繰いじくり回した甲虫カブトムシやアゲハの蛹からは「出来損ない」しか生まれないのを知らないか?」


メリメリと、硬くなった皮膚を裂きながら、…うみの様な体液をジクジク垂らしながら、

その「生き物」が、水槽の淵に、…手を伸ばした。 「ブチン!」と、はみ出していた腸が千切れて、…


老人:「早すぎるよ。普通、羽化には1ヶ月以上掛かるのだ。 コイツは、…もう駄目だな。」


一瞬の隙を突いてフード男の戒めから抜け出した人牛の化物が、武琉の水槽に向かって、…突進する!

人牛:「ヴボォオオオオオオオ!」

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