79/316
-0079-
耕助:「あれは、…何だ?」
部屋の奥から、猛スピードで近づいてくる、巨大な…蜘蛛? 牛ほどの大きさもある!
警官が発砲して、蜘蛛の胴体から体液が飛び散る、…が、一向に怯む気配は無く、
蜘蛛は、警官と顔が触れ合いそうな距離迄、急接近して、並んだ幾つモノ複眼で警官を睨み付け、
何故だか凍り付いて微動だに出来なくなった警官の首筋の柔らかい肉に、ブスリと牙を立てた!
耕助:「逃げるんだ!」/明里:「あかん、…足が、動かへん!」
顎の周りの触手をしゃかしゃかと忙しなく動かしながら、ゆっくりと、蜘蛛が近づいて来る。
耕助:「ちぃ!…」
耕助は、明里の身体を引っ掴んで、廊下を来た道の方へ走る!
其処へ立ちはだかる、メリケンサックのライダー:「おっと、こっちは行き止まりだぜ!」