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武琉:「そうか、つまりどう言う事だ? お前は何をしに「表」に出てきたんだ?」
頭の中で、「自分」と『自分』が会話している。…まるで変な感じだ。
観事:「随分、あっけなくやられちゃったね。…悔しい?」
武琉:「別に、やられた事は悔しくない。…やり返せば、済む事だ。」
観事:「でもどうやってやり返すつもりなの? 身体が元に戻っても勝目なんて有るの?」
武琉:「「何とか」するさ。」
観事:「じゃあさ、僕と「取引」しない?」
観事:「一日の半分、身体を僕の思い通りに支配させてよ。そしたら僕が勝たせてあげる。」
武琉:「お前は、一体、…何者なんだ?」