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痛みよりもずっと先に、妙な違和感が、背筋を、…包み込む!
引き潰された筋肉と砕けた骨が、右肩の皮の中で、…泳いでいる?
武琉:「ちいぃ…ッ!」
武琉は、右踵の発力で突進しつつ左腕を撥ね上げて、瞬間的に男の金的を擦り弾く!
男は避けるデモナク、グニャリと柔らかな器官で武琉の打撃を受け止めて、…
その侭、右脚の膝で武琉の手首をキツク挟み込み、大きな右手で肘を掴んで、…
武琉:「ぐぅあッ!」
決して綺麗な音では無い鈍い音がして、今度は武琉の左肘が、…握り潰された!
老人が口元を緩めて、金歯を晒すのが、…見える。