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老人:「お前だってそのつもりで来たのだろう? 喧嘩しに来たんじゃ無いと言ってた。」
老人:「あの、伏の娘が欲しいのだろう?…人狼の娘だ、」
老人:「あれは私の物だからなぁ、お前は代わりに何をくれる?」
武琉:「大人しく引き渡せば、お前は怪我しなくて済むかもな。」
老人:「…勇ましいな。」
ゆっくりと長身の男が武琉に近づき、武琉は更に膝を緩めて重心移動の体勢を整える。
何故だか理由は解らないが、何気無くフードの男が武琉の肩に置いた手を、…
武琉は避ける事が出来無かった!
武琉の右肩が、異様な音を立てて、…粉砕骨折する。