-0311-
祖師谷:「お前、…一体、何をした?」
経堂は、歯噛みしながら、武琉に向かって頭を垂れる。 どうやら、精神はどんなに拒絶しようとも、身体が絶対服従を余儀なくされているらしい。
祖師谷:「…まあ、良かろう。コレはコレで一興だ。アンデッド万脳細胞にも、まだまだ改善の余地が有ると言う事か。」
ドームの各所に配置されたスピーカから、音速到達時間差でズレてハモったアナウンスが、ステージ上にコダマする。
祖師谷:「しかし、まさかコレで終わりだと思ってもらっては、…心外だな。」
軽い地響きと共に、何か、重い物が、…地下から上がってくる?
武琉:「ステージから、離れてろ!」
正木と耕助が、明里と仁美を連れて、ステージを降りる。また、あの蟹ロボットミタイなのが現れた日には、もはや防ぎ様がない!
そして、悩む間も無く超高速でステージの中央が開いて! 床から直径3m×高さ5m余りの円筒リフト(=エレベータ)が、地上に迫り出した!
祖師谷:「では、いよいよ「真打」登場と行こうか。」
武琉は、全身の骨の稼動状況を確認する。
武琉:「観事、もう一暴れ、出来るか?」/観事:(問題なーい!)
いよいよ、リフトの扉が開く、…




