表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メタモルフォーゼ(妖改)  作者: ランプライト
エピソード049「第四形態」
293/316

-0293-

祖師谷:「小僧、お前に絶対的に不足しているモノが何か、教えてやろう。」


黒眼鏡の小柄な老人に内蔵されたスピーカーを通して、世界の何処かに隠れ潜んでいる祖師谷の、嬉しそうな声が聞こえてくる。


祖師谷:「それは、想像力だよ。」


祖師谷:「想いが、生命を変え、社会を変え、環境を変え、惑星ほしを変えていくのだ。」


武琉:「意外にロマンチストだな、…おっさん、」


武琉は、辛うじて膝の震えを抑え込み、口の中に滲み出した鉄の味を、飲み下す。



満身創痍の武琉に近付いて来る「経堂」の身体が、目まぐるしく色を変えて行く。


より細く尖り、より硬く集積して、ゲル状に膨潤した肌は、白からグレーに、そして、その先端部分に集中したエナメル質の結晶体が、濡れた半透明の青緑の外骨格へと、「変態」する。


武琉:「へえ、格好良いじゃねえか、」


既に「経堂」の間合いに入られているが、…武琉には、俊敏に攻撃をかわす余裕などある訳も無く、


ただ、為されるが侭に、…何気無く振り出された「経堂」の抜き手が、武琉の左腕前腕部を、尺骨ごと、すっぱりと、…切断した!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ