286/316
-0286-
私は顔を上げて、全身に傷を纏って尚、美しく確信に溢れる、そのヒトの顔を、仰ぎ見る。
明里:「貴方は、…誰なんですか?」
濱平:「俺か、…俺は、通りすがりの「主人公」、かな?」
そう言って、濱平万里は、ちょっと照れくさそうに、…苦笑いした。
綺麗な女のヒトが、私に上着を掛けてくれる。
濱平:「さてと、…朋花、チョット手伝え、」
京橋:「えー、だって「手を出すな」って言ってたの、濱平さんじゃ無いですかぁ、」
濱平:「祖師谷に取り憑いてる喜多見とか言う化け物、あいつが今回の一件の黒幕だ、そして奴は、…人間じゃネエ。」
喜多見って、確か、空から逆さまに吊り下がってた、教授の部下の…異能遣い?
京橋:「それなら、」/濱平:「俺達の出番って訳だ、…行くぞ!」
振り返ると、颯爽と歩き去る二人の足元に、数十人は居た筈の祖師谷教授の手下達が、何時の間にか、…転がっている?
京橋:「ベルギー・ワッフル全部乗せで、…手を打ちましょう!」