表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メタモルフォーゼ(妖改)  作者: ランプライト
エピソード044 「観事?」
268/316

-0268-

喉元から脳幹をナイフで貫通されて、縦に掻っ裁かれた胴体の中身を晒しながらも、「化け物」は未だ戦闘能力を失っては居ない。


傷口は、ゲル状の体液で直ぐ様に保護されて、体の損耗を最小限に留めている。…凍結した内臓も、筋肉も、緩やかに柔軟性を取り戻しつつある。…


そして、化け物の右手は、何時の間にか、しっかりと、黒騎士の首根っこを掴んで、…その巨体を、宙吊りに持ち上げていた。


とうとう、首を護るアーマーが、…破砕音:「…バキッ!」


強化プラスチックが砕け散り、丹羽の首根っこを、殺人的な握力が直に包み込む。


丹羽:「ぐがぁあ、…くっ、…」


呼吸が妨げられて、筋肉ごと頚動脈が押し潰されて、首の骨が、…折れ、…


その刹那、「化け物」は、黒騎士の砕けた喉元のアーマーの裂け目から、その内側に零れ出す、絶命寸前の失禁の臭いを嗅ぎ取って、…


ゆっくりと、黒騎士の身体を、地面に横たえた。


丹羽:「ガハァ…ッ、…!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ