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黒騎士は、左腕に仕込んだガトリングガンの残弾を「観事?」に向かって、…撃ちつくす!
「観事?」は避けるでも無く、銃弾の雨あられを受け続け、重い弾丸は「観事?」の薄い皮膚を貫通し、骨と内臓をすり抜けてダメージを最小限に抑える。
黒騎士は背中に背負ったバッテリパックとパワーアシスト機構のついた第2装甲を排除、弾の尽きた機関銃ユニットとスタンガンユニットも両腕から排除して、…身軽な防御用の第一装甲のみになって、ブレードを装備、両手に握りこむ!
細かな切傷では、この「化け物」を止められない。…一気に懐深くまで踏み込む為には、…
両脚の脹脛に装着された大跳躍用のパルスロケットを噴射!…一瞬で「化け物」との距離を詰めて、卓球のスマッシュの要領で、腰の回転ごと、ブレードを捻り込んだ!
「観事?」はノーガードで両腕をダラリとぶら下げたまま、僅かに顔を突き出した格好で、亜音速で急接近する黒騎士の右スマッシュを、…素手で迎え撃つ!
丹羽:「ぐあ…っ!」
何時の間にか、全く反応すら出来ない内に、「観事?」の掌底が、黒騎士の顔面を真正面に捉えて、カウンターで、…跳ね飛ばした!?
黒騎士のブレードは「観事?」の長いリーチに阻まれて空を切り、強か首の骨が逝って、思い切り脳を揺らされた丹羽は、ヨロメキながら、数歩、後ずさる、…
「化け物」は衝撃で破裂した自らの掌からダラダラ流れ落ちる血液を舐めて、まるで哂う様にニヤリ目を細める。
丹羽:「こいつ、…違う?」