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京橋:「それで、一件落着って事で、もう、帰っても良いのかな?」
凡そこの場に似つかわしくない、アイドル顔×モデル体型の伊達眼鏡×美少女が、クルクルと両手の人差し指を可愛らしく回して、…
祖師谷:「それは困るな、ショーはこれから始まるのだから。」
振り向くと、黒眼鏡の小柄な老人が、ステージ上に登場していた。
大佐:「祖師谷か?」/兵士達が、一斉に黒眼鏡の老人に小銃を向ける。
正木:「無駄だ、どうせそいつも「影武者」なんだろう。」
山梨のアジトに居た、黒眼鏡の老人と、全く同じ姿格好をしている。
祖師谷:「当然だ、そんな暑苦しくて蟲の多い所に、生身で出かけて行く連中の気が知れん。」
ステージを取り囲む様に設置された六方位の観客ドームに明りが点って、ちらほらと観戦客の影が映る。 防弾マジックミラー越しには、その顔形までは定かで無いが、少なくとも100人近くの人間が、このステージを見ているらしい。