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正木はあっさりと負けを認めて、…
正木:「俺は正木警部補、日本の警察官だ、彼女は京橋巡査部長、こいつは刑事事件の重要参考人だ、残る二人は日本国籍の一般市民だよ。 我々の目的は行方不明の日本人の捜索だ。」
大佐:「お前は、何処かで見た事が有るな、」/大佐が、生田の顔をシゲシゲト覗き込む。
明里:「仁美さん? 耕助さん!」/明里が、部隊の陰から身を乗り出して、知った顔に駆け寄ろうとして。…
兵士が明里の行く手を阻んだ。
耕助:「明里ちゃん、良かった、無事だったみたいだな。」
耕助も明里に気づいて、声をかける。
大佐:「成る程、お前達はあの「化け物」の関係者と言う訳か。」
正木:「あんた達に敵対するつもりは無い。いい加減そっちも正体を明かしてくれないか? それに、その女性は我々が捜索していた人物と関係が有るらしい。」
大佐:「我々は、正体も存在も明かす訳には行かないのでね、生き延びたければ余計な詮索はしない事だ、それよりもお前達はどうやってこの場所へ来た?」
正木:「コッチにだって言いたくない事は一杯有るんだよ。」