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兵士:「止まれ!近づくと撃つぞ!」
兵士達の必死の説得?にもかかわらず、巨大な獅子舞の様な「ソレ」は後から後から現れて来て、まるで撃ち殺されるのを順番待ちするかの様に、大佐達に向かってジワジワ押し寄せて来る。
気が付いた時には、周囲はすっかり「獅子舞女?」に取り囲まれていた。
丹羽:「どっちへ逃げますか?」
大佐:「逃げる必要など無い、目的地に向けて行進するのみだ!…障害になるなら、焼き払え!」
兵士:「焼き払うって、人間を、…ですか?」
兵士が火炎放射器を用意して、二人がかりで黒騎士に手渡す。
丹羽:「ヤダなあ、こう言う悪趣味なの、…」
たちまちに散布されたナパーム剤が、…辺りの木々ごと、音を立てて「獅子舞女」を黒焦げに燃やし尽くす!
そこら中から逃げ遅れた蟹やら小動物やらが転がり出てきて、丸焼きになって地面にひっくり返り。 辺り一面は、エモイワレヌ奇妙な匂いに包まれる。