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祖師谷:「職業柄、世界中に出かけて行かなければならないのでね、この方が楽なのだ。 それに、事故や事件に巻き込まれるリスクも小さく出来るしな。」
正木:「お前が、祖師谷か? 何でコッチの声が聞こえてる?」
衰弱老人の身体は、山梨のワゴン車の中に居る筈なのに…?
祖師谷:「それはお前が調べれば良い。 私はお前達に言葉を伝える為にこうして貴重な時間を費やしているのだ、 情報が要らないのならさっさと食事に戻る事にするよ。」
正木:「待て! お前は何処に居る?」
祖師谷:「そんな事を教える人間が、こんな事をすると思うのか? お前は頭が弱いのか?」
正木:「何が、目的なんだ?」
祖師谷:「君達を招待しようと思ってな。 私は、観客が多い方が好きなんだ。」
正木:「一体何処に?」/祖師谷:「私の、新しい作品のお披露目会にだ。」