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極普通の大型ワンボックスとセダンが、首都高から東名へ上って、西へ、…
正木と生田は都内の警察署に居て、ワゴンから送られてくるライブカメラの映像を見ながら、生田が道先を案内する。
鳥越と、耕助、仁美、それに京橋は、別室で、同じ車載カメラと生田を映す監視カメラの映像を見ている。
耕助:「ヤケに素直に案内しましたね。…信用して大丈夫なんですか?」
鳥越:「ああ、嘘は吐けない様にしてあるからな。」
耕助:「どうやって、そんな事が出来るんです?」
鳥越:「あいつの身体は機械無しには息を吸うのも侭ならない程、壊されてるんだ。 今、あいつの生殺与奪権を握っているのは我々だって、それだけの事だ。」
耕助:「どうして、そんな事に?」/鳥越:「あいつも、委員会だかの犠牲者の一人だって事だろう。」
耕助:「委員会って、一体何者なんですか?」
鳥越:「マトモな暮らしを続けたかったら、知らない方が良い事もあるぞ。」