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ふと見ると、…階段下のパティオ(中庭)に、例の、片目の女が立って、コッチを睨んでいた。
年甲斐も無く派手な格好で、まるでカーボーイとヘヴィメタを足して2で割った様なイデタチをしている。
年の頃は30歳過ぎだろうか、前に会った時は今にも萎びて腐り落ちてしまいそうだったその女が、今は危険な迄爛爛とした眼光を放って、…武琉を威嚇する。
武琉:「何だ? お前もやろうってのか?」
万里:「お前には借りが有るからな、俺が連れて行ってやってもいいぜ。」/武琉:「本当か?」
焦った青い目が、パティオに向いた欄干に身を乗り出す。
アンドリュー:「Mari! Please refrain from having your own way. You shall consider your close relations also! (マリ! 勝手な行動は慎みたまえ、君だけでなく君の身内も唯では済まなくなるぞ。)」
万里:「別に、好きにすればいいさ。」
武琉:「助かる。…実際、どうやって行こうか悩んでた処なんだ。 アンタあの幹部と知り合いなんだろ、…明里の居た部隊の居場所を教えてもらえないか?」
万里:「どうにでもなるさ、そんなもん。 良いから付いてきな。」