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アンドリュー:「場所が書いて無いな、恐らく秘匿上の問題だろうが、」
武琉:「それならその部隊の人間に会って聞くまでだ。 そいつらは今何処に居る? それ位は教えてくれても良いだろう?」
アンドリュー:「それこそ、教えられないんじゃないか?」
武琉:「お前達は「明里を自由にする」と約束した筈だ。あくまでも邪魔をするなら、…お前から畳んでやっても構わないんだぜ。」
武琉は、ナップサックを肩にかけて、必殺の間合いの一歩手前で、立ち止る。
アンドリューは、すっと半歩身を引いて、道を開け、…
アンドリュー:「約束は護るさ、コレだって言ってみれば一つの自由の形と言えなくも無い。もう誰にも、付き纏われる心配は無いのだろう。」
武琉は呆れ顔で、これ見よがしに肩をぶつけながらアンドリューの傍を、…通り抜ける。
武琉:「矢張り、お前達とは一生分かり合えそうに無いな。」