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やがて、次第に川幅も狭くなって、輸送船は、鬱蒼とした蔓草の茂みの陰に接岸、静かに碇を下ろす。
兵士:「動物に備品を持って行かれない様に気を付けろ。」
にわかに、乗組員達の動きが慌しくなる。
明里:「これから、何が起こるん?」
大佐:「なーに、ちょっとした化物退治だ。」
大女が、真っ黒なボディアーマーに身を包んで現れる、ヘルメットは未だ、装着していない。
大佐:「丹羽=大女、作戦に失敗は付き物だからな、私はその点、肝要だ。」
大女:「またあ、本当に殺しちゃっても良いんですかぁ?」
大佐:「今回の任務の一つは、新しい装備のテストも兼ねている、最大限余すところ無く威力を発揮して見せろ。」
兵士が、巨大なコンテナから大きな消火器の様なボンベを取り出して、大女の背中に装着する。