表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メタモルフォーゼ(妖改)  作者: ランプライト
エピソード035 「エインヘリャル」
210/316

-0210-

ジェームス:「今のこの彼の姿は、一種の擬態ミミックと考えられます。彼の本来の姿は、外見上大型のネコ科の動物にも似ていますが、骨格構造は既存の、どの哺乳類とも異なっています。」


アンドリューが、携えてきたタブレットで、偉そうな男の子に幾つかのプレゼンテーションスライドを見せる。


ジェームス:「再生能力と生命維持能力はコレまでの脊椎動物の常識を超えています。内臓器官は幾重にも機能を重複していて、一箇所が欠損しても再生するまでの間、他の臓器で補完する事が出来ます。 体内の数箇所に酸素を蓄積貯蔵する器官があって、40分程度なら無呼吸で活動する事も可能です。」


ジェームス:「そして、最も特筆すべき特徴は、彼の組織が他の生物に移植が可能と言う事です。しかも移植された生物は再生能力を引き継ぐ事が出来ます。」


ジェームス:「別の言い方をすれば、彼の組織を移植された動物は、彼と同じ能力を持つ、つまり彼に乗っ取られてしまう、と言う事です。」


男の子:「面白いな、それで、乗っ取られた生物は、精神まですり替えられてしまうのか?」


ジェームス:「それは未だ分かりません。 但し外見同様に人格も擬態して成りすましている可能性はあります。 彼自身、元の人間だった頃の人格と、それとは別の人格とが、一つの体の中で同居している様です。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ