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深夜26時、静まり返った寝室に、柔らかなセミダブルマットが軋んで、
ピッタリと擦り付けられた明里の太腿が熱くて、…吐息が生々しくて、
明里:「もっとコッチ、…やないと、…入らへん、よ…」
武琉:「別に、全部入ん無くても、良いって、」
明里が、真っ赤な顔で、力任せに俺の頭を、…振り向かせる。
明里:「良えから、武琉は、此処だけ、…見とって、」
武琉:「この、…小さい穴?」
明里:「もう、…かけても、良え?…」/ 武琉:「うん、…」
明里が、スマホのTV電話アプリを、…起動する。