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大佐:「お前の事など、知った事では無いわ、一体何しに来た!」
大女:「ああ~贔屓だぁ、私も監視下に置いて下さいよ~!」
大佐:「兎に角だ、委員会の連中に捕まったら、人間らしいマトモな生活を送る事は諦めるしかない。 今此処で決めるんだ、私と一緒に来るか、委員会の手に落ちるか、」
私は、急にそんな事言われたって、…直ぐに決心出来る、訳なんて無い。
このオジサンが言ってる事が、本当か嘘かだって、決められないのに、…
それに、武琉が、もう、「みこと」に乗っ取られて、死んでしまったなんて、…どうしても信じたくない。
ぽろぽろと涙が零れてきて、何時の間にか、私は、声も上げない侭、泣き続けていた。
大女:「あーあ、泣ぁかした。 大佐、酷いんだぁ。」
オジサンは、チョット申し訳無さそうな顔で、黙った侭、私が泣き止むのを、…待っている。