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大佐:「委員会の連中は、教授達のワタケタ説を信じながらも、一方で、エイリアンに接触した人間を捕獲、隔離する事にも余念が無い。 つまり、それこそが、奴らが危険だと言う事を認めている事に他ならないのだが、…」
大佐:「つまり、そういう経緯で、君の身柄は拘束される事になる。 恐らくこれから一生の間。何処かの施設に隔離され、不自由な生活を余儀なくされる事になるだろう。」
大佐:「私には、それが忍びない。」
大佐:「私は、君が如何に、純潔な人間であるかが判っている。 だからこそ、私は君を救ってあげたいのだ。」
オジサンが、チラリと、私の不安に歪んだ表情を、…盗み見る。
大佐:「つまり、君を、常に私の監視下に置く、という条件付で、君にもっと自由な生活を与えてあげようと、そう言う訳なのだよ。」
明里:「何ですか、その「常に監視下」、…って言うんは?」
大佐:「つまり、…」/咳払い、一つ。