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大佐:「奴らは、生物の生殖行動を利用して、感染し、次々と数を増やしているのだ。 しかも、交尾を促進する為に、特殊なフェロモンを放出して、性欲を異状にまで増進させる等という、実に巧妙な手口まで使ってな!」
そう言えば、異形の姿になった武琉は、やけに積極的だった。
それに、今でも「アレ」を思い出すだけで、どうしてだか身体が疼く、のは、…つまり、そう言う事なの?
チョット、…勿体無かった様な気が、…違う!違う! この気持ちは、フェロモンの所為なの?
大佐:「全く、恐ろしい生き物だ! 此の侭放って置けば、貞操観念の無い人類など、あっという間に奴らにとって代わられるだろう。」
大佐:「我々は、何としてでも奴らの侵略を食い止めねばならん。 委員会の連中は、未だ、進化等という戯言を鵜呑みにしておるが、議論を待つ猶予は無いのだ。」
大佐:「そして、明里さん、君自身にも危機が迫っている事を、改めて私は伝えねばならない。」
心無しか、オジサンの顔が、顔面神経痛ミタイに、ヒクヒクしている?様に、…見えた。