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大佐:「いや、全く、君の友人だった武琉君には、お悔やみを申し上げる他ない。」
明里:「あれが、…武琉じゃ無い?」
大佐:「ああ、そうだ、祖師谷教授の開発した「特殊な物質」に汚染された生物は、生きながらにして身体と精神を乗っ取られ、食い尽くされてしまうのだ。 一部の連中は、アレを「進化」等と呼んでいるが、アレは、全く別の生き物だ。エイリアンみたいなモノなのだ。」
大佐:「奴らは、何億年もの間、地殻の隙間に遺伝情報だけの形で眠り続けていたのだ、 時期が来るのを待っていたと言っても良い。」
そう言えば、武琉は「みこと」とか言う別の意識の事を話していたっけ。 もしもこの軍人の話が本当だとすると、「みこと」とか言うエイリアンが、武琉を食い尽くして、乗っ取ったと言う事なの? あの、異形の姿は、エイリアンの姿、だとでも言うのだろうか?
大佐:「教授達は、岩石の中に閉じ込められていた奴らを抽出し、復活させてしまった。 ソレこそが、まさに奴らの陰謀だと、気付かない侭にな。」
口髭のオジサンは、渋い顔で、眉をひそめて見せた。