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大佐:「入れ、」
通された応接室の様な部屋で、窓の外を向いて、直立不動のオジサンが立っていた。
何だか偉そうな白い軍服?で、髭を生やしている。 確か、私達を捕まえた兵士達の、…指揮官だ。
そう言えば、武琉はどうなったのだろう。 酷い火傷を負って、剣で串刺しにされていた。
今の武琉は不死身だと聞かされていたけれど、痛い思いをしている事に変わりは無い筈だ、でも、余計な事を聞くと、酷い事をされるかも知れない。
大佐:「まあ、座りたまえ、疲れただろう。」
大佐は、人払いして二人きりになってから、…ソファーを掌で指し示した。 テーブルの上には、何故だか、ご馳走が、…並んでいる。
大佐:「疑ったりしてすまなかった。 君の身体は隅々まで調べさせてもらったよ。 いや、全く、貞操観念のしっかりした、今時稀に見る、賢いお嬢さんだ。」
大佐:「しかも、…美しい。」
何故だか、オジサンの視線に、怖気が…、