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大男は、火炎放射器を装備して、…武琉目掛けて、ナパーム剤を!放射!
「武琉」は、身体の稼動具合を確かめつつ、薙ぎ払う様に迫って来る火炎放射の足元へ、特攻する!
足の感覚は完全では無い、それでも、生身の人間よりは、余程速い!
武琉:(観事!つまりこの身体、使わせてもらって良いって事だな。)/観事:(……、)
第三形態になった観事の身体は、各関節の軟骨部分が膨潤・延長されている。 ダブルジョイントの様に稼動範囲を広げた全身の関節が、あたかも鞭の様にしなやかに、…
「武琉」の左手が、大男の首に到達、鷲掴みにする!
火炎放射器に焼かれながらも、「武琉」は大男の首をミシミシと締め上げていく!
「武琉」の身体から燃え移った炎が、大男のロングコートを焼き焦がすが。ボディアーマーには耐熱機能が備わっているらしく、…大男に怯む様子は無い。
しかも、喉を護る防具のお陰で、「武琉」の通常の人間の7倍に及ぶ握力も、…大男の頚動脈には届いていない。
大男:「このぉ!!!」