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その一瞬前に、「武琉」は力任せに腕を引いた!
いとも簡単に引き摺られた兵士が、…ロープの端を握った手首ごと、チェーンソーに絡まれて、…!
兵士:「ヒィイギャアアア…アア…!」
辺りが騒然として! 戦闘態勢を取り戻す迄の、ほんの数秒の間に、…ボディアーマーの大男が支える巨大な剣を叩き折って、「武琉」が、自らの戒めを解く!
大佐:「こいつ、まだ動けるのか!」
観事の体液に腐食されて、馬鹿力で叩き折られた剣を、ボディアーマーの大男は投げ捨てた。
大男:「良いね! もうチョット、楽しませてよ!」
「武琉」は、胸を貫いた剣は其の侭で、地面に膝を付きながらも、…
武琉:「こっからは、俺のターンだ。」