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大きな電動のこぎりを携えた兵士達が、観事に近づいて来る。
兵士:「準備できました。」
大男:「両手両脚を切断して、それぞれコンテナに詰めて。まだ上半身は動くから、迂闊に近づき過ぎない様に注意してね。」
武琉:(こいつら、俺達をバラバラに分解して運ぶらしい、…どうやら、あの黒眼鏡のじじいとは違う連中らしいが、…観事、未だ、動けないのか!)
観事:(もうチョット!)
ピクリと、足先の感覚が戻って来る、こいつの再生力も、只者では無い。
観事の両手首に、ロープがかけられて、引き伸ばされる、
チェーンソーが唸って、…左腕の付け根の上に配置され、回転数を上げて、じりじりと切り下ろされてくる…!