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観事はスルスルと壁を伝って地面に降りて、…軒下で待っていた明里に「おでこコツン」する。
武琉:(全く、イチイチコッパズカシイ奴だな!)
駐在さん:「オッタマゲタあー!…何だこれは、こいつがアンタの言うてた悪者かね?」
明里:「「彼」は友達です。 一寸変わってるけど。…」
駐在さん:「どうして又、屋根の上なんかに登ってたんかね?」
観事は言葉を喋れないから意思疎通が難しい。何とかして危険が迫っている事を伝えたいのだが、
武琉:(…って! 観事!手前、何やってんだ!)
観事、明里のドレスの裾に、…頭を突っ込んで!
明里:「ちょお、武琉!あかんて、こんなトコで!」/武琉:(だー!…だから俺じゃねえー!)




