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明里:「もしもし、あっ、お母さん? 私、明里、…うん、大丈夫、うん、うん、…うん、…うん、……うん、うん、せやから、…うん、……うん、せや…、うん、…うん、……そやけ、…うん、…うん、うん、…そんなん判ってる、…ちゅうか、一寸ウチにも喋らせてくれへん?!」
何だかんだ言いつつも、…里美さんに連絡が取れたらしい。
明里:「武琉? 聞こえる? …降りといで。」
武琉:(観事、明里が、傍に来てくれって、)/観事:(武琉、…何か来るよ。)
観事が、夜の大気の匂いを嗅ぎ分ける。 もしかすると、熱の揺らめきを見ている?
武琉:(危険な、敵か?)/観事:(判らないけど、大きい感じがする。)
つまり、普通の車や人間よりも、脅威だと言う事か、