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メタモルフォーゼ(妖改)  作者: ランプライト
エピソード029 「予兆」
173/316

-0173-

極普通の民家を改装した様な、コジンマリシタ駐在所、観事はその屋根の上に潜んで中の様子を(うかが)う。


駐在さん:「それで、トラックの荷台に乗って家出して来たって訳か、」


明里:「せやから家出ちゃう、言うてますやん。」


真夜中の駐在所に現れたのは、自転車に乗った年寄りの御巡りさん、だった。


駐在さん:「どうして家出なんかしようっと、思たんかね。」


明里:「おっちゃん聞いてます?ウチは家出やのうて、…悪い奴らから逃げてきたんです。」


駐在さん:「喧嘩はいかんなぁ、仲良()おせんと、それでどうして又こんな田舎まで来たんかね?」


明里:「ちゅうか、ここ、何処なんですか?」


駐在さん:「アンタ、そんな事も判らんで、どうやって此処まで来たんかね?」

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