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観事:(じゃあ、どうすりゃ良いのさ?)/武琉:(お前考えるの苦手なんだから俺の言う通りにしろ!)
観事:(明里にちゅーしても良い?)/武琉:(馬鹿やろ!そんな事したら怖がられるのがオチダ!)
観事:(じゃあ、おでこコツンってしても良い?)/武琉:(まあ、…それ位にしとけ、)
武琉:(あそこに見える建物判るか!)/観事:(警察?)
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「彼」、…は、しなやかに着地して、煌々と灯りの点った交番の前で、私を下ろした。
そして、長い指で、…中を指差す。
明里:「助けを求めろって事? ウチを逃がしてくれるん?」/観事:「クルルルルゥ…、」
中はどうやら無人の様だった。机の上に、街の警察署に繋がる電話が一台置かれている。




