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メタモルフォーゼ(妖改)  作者: ランプライト
エピソード028 「逃避行」 <明里ターン>
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-0169-

私は、どんな顔をすれば良いのだろう?


そもそも、「彼」が武琉なのか、武琉の記憶位は残しているのか、それともまるっきり別の「何か」で、今から私を巣に持ち帰って食べちゃおうとしているのか。それすら想像も付かないのだ。


そんな不安そうな私の顔を見て、「彼」は、細長い指で私の顔にかかった髪を()くい上げて、…優しく撫ぜてくれる。


何故だろう、直ぐに殺される訳では無さそうだと感じた途端に、ぽろぽろと、…涙が零れ始めた。


武琉は、どうなってしまったんだろうか?

私が好きだった武琉とは、一体何だったのだろう?


私は、ちゃんと伝えられただろうか?

私は、もう一度武琉に会う事が出来るのだろうか?

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