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気が付くと、武琉は豪華なベッドの上だった。 随分長い間眠っていた、そんな気分だ。
頭がクラクラする、まるでインフルエンザに掛かったみたい、
見ると、潰れた筈の両手の指は、綺麗に元通りに治っていた。…右目も、見える。元通りだ。
武琉:「便利なモンだな、」
どれ位眠ってしまっていたのだろうか?
だるい身体を起こすと、…ベッドの端に寄りかかる様にして、明里が眠っている。
何時の間にか二人とも綺麗な服に着替えていた、
武琉:「良かった。」…と、のどかそうな明里の寝顔を見ていると何だかニヤニヤしてしまう。
そう言えば、…観事が居ない?